ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(123)大通りを歩き、中央郵便局へ。

太陽広場から大通りをグランビア方向に向かって歩いていく。
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通りに面してはゴシック調の凝った建物が並んでいる。左は王立美術アカデミーだ。
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通りの建物の幾つかは、美観保持の為のリニューアルが行われている。
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前方に又壮麗な建物が見える。
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ああ、丸い交差点になっている。真ん中は噴水が出ている。
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素っ裸の男女の集団が自転車にまたがって大通りを駆け抜ける光景に出くわし、流石スペインは欧州の一国、日本よりは随分と開放的で進んだ国、と感心もした。後で知るところによれば、丁度この日、6月10日は男女同権か、マイノリティーの権利擁護のアピールの日で、このストリップ運動はスペインだけでなく、世界の各地で行われらしい。普段、東京郊外の住宅地に住んでいて、波風の無い毎日を過ごしている身にとっては、なかなか刺激的な光景だった。

この自転車集団がやって来た方角に向かって大通りを歩いていく。道幅も広く、道路両側は5-6階建て、7-8階建ての重厚でしっかりした建物が続いている。地震もないのだろう、石造りの建物もある。100年ほど前にはスペイン内戦もあったが、マドリード市内は内乱に巻き込まれず、又、第2次大戦も上手く巻き込まれるのを避け、古い状態の街並みが現在に残されている。

暫くその大通りを歩いていくと、大きなサークル状の広場に出た。欧州の古い街の交差点は、大通りが直接交差するのではなく、こうしたサークル状の交差点になっていて、ここで右左折するにしても、このサークルをぐるり半周する形で進行していく。従って、日本で稀にあるような直新車同士の交差点内での出会い頭事故というのはここでは無い。英語では、このようなサークル状交差点をラウンドアバウトと言うが、スペインでは何と呼んでいるのだろうか。

この交差点の真ん中には大きな大理石の像があり、それを噴水が飾っている。その大理石像の正面にはこれ又壮麗な大理石造りの建物が鎮座している。ガイドブックを見ると「シベーレス広場」と出ている。シベーレスとは2頭のライオンに引かれた大地の神のことのようだ。フィンランドの作曲家シベリウスに似た名前だが初めて聞く神様だ。それと、この王宮のような壮麗な建物は中央郵便局とのこと。えー、こんな立派な郵便局! 中で働いている郵便局員、さぞかしプライドも高いだろう。歴史遺産、2頭立て獅子に引かれたシベーレスとその後ろの白亜の宮殿。過去の栄華が現在に生きている。



噴水に囲まれた大理石像は大地の神シベーレスだ。
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噴水と王宮。これは絵になっている。これが王宮ではなく、中央郵便局とは!
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交差点はサークルになっていて、花壇に囲まれている。
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こんな立派な郵便局は、スペインのマドリードにしかないだろう。上の方に「REFUGEES WELCOME」との標語がある。ここでも難民問題か・・
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さて、プラドに向かって先を急ごう。
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