ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(19)エベレスト断念。

部落のレストランでオムレツのような昼食を食べ、さて、エベレストを見に行こうと外に出かかったとき、店の人に聞くと、今日は曇りで、行っても見えない。無駄だ、と言われる。
イメージ 1


店の外へ出ると、確かに遠方の山には霞か雲がかかっているようだ。
イメージ 2


エベレストを見に行くのを止めて、次のバスが来るまで、この部落でブラブラすることにした。ヤギなども身近にいる。
イメージ 3


立派な鶏だ。鶏闘でもやるのだろうか・・
イメージ 4





エベレストBest View Pointは、バス終点の村ナガルコットから更に徒歩で40分程登った場所にあるという。今の自分の脚力では1時間はかかるだろう。道路は登山道ではなくダート道になっていて、4駆の車なら通行できそうだが、車は通っていない。作業用の道路なのか、お偉いさんが来た時の為の特別のダート道なのかも知れない。お昼を終えて、レストランの人に聞くと、道の登りはきつくはなく、危険でも大変でもないが、苦労して行ったとしても、この曇り空だと、行っても雲しか見えないだろう。エベレストは見られない。行くだけ無駄だ。とのご宣託。

・・そうかあ・・、今この村から周辺の峰を見る限りでは、確かに山の上に雲か霧がかかっているが、もっと奥の高い場所へ行ったら、この雲が更に厚くなるに違いない。地元の人は経験でそうしたことを知っているのだ。行っても無駄な所に、往復2時間もかけて行くこともないだろう。エベレストを真正面に見ることができるナガルコットという集落へ来れただけでも十分だ。お金持ちは、この部落に散在する高級そうなホテルに何日も泊って、天候が回復するのを待つのだろう。自分には到底そんな時間的にも経済的にも余裕はない。株取引で今より以上に利益を上げて、贅沢な旅行ができるような経済環境になるのを待つしかない。ただ今まで何十年もやってきて、そうはならなかったというのは、この先何十年経っても、今と変わり映えしない経済環境が続く可能性の方が高いということだろう。

結局Best View Pointへ行くのは止めて、次のバスがやって来るまで、この集落でブラブラすることにした。と言っても土産店が数店とホテルの1階がラウンジのようになっている喫茶店、通りに面したレストランが数店ある程度で、今はオフシーズンなのか、通りを歩く観光客や登山家の姿も見えない。現実にこの時のバスでやって来たのは、自分ともう一人欧州系の中年女性がいただけで、彼女も自分が食事をしている間にどこかへ行ってしまった。集落を歩いていても、土産品を買うでもなく、見晴らしの良い場所に出た。少しでもエベレストに連なる山嶺を眺めたいと思った。



ヤギとか鶏が自然の中に共棲している感じだ。
イメージ 5


まあ、この町の主たる産業は観光だろう。
イメージ 6


崖の上の高台に出てみるが、エベレストは見えるようで見えない。
イメージ 7


旅のつれづれにはこういう事もあるのだろう。
イメージ 8