ちゃおチャオブログ

日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(50)動物園の巡回。

先刻のコブラもそうだったが、爬虫類館は本物の動物よりも置物、デコイが多かった。
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外に出て、次に下車したのは象の広場。象は遠くで、数も少なく、殆ど興味を惹かない。象舎もあるが、殆どが空っぽだった。
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これは鷹のような鳥だが、本物だ。
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遠くの茂みでサイが出たり入ったりしている。
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爬虫類館でコブラが首をもたげているのを見て、直ぐに写真を撮ったが、よくよく見ていると、全く動かない。爬虫類は元々動きが緩慢で、じっとしたままの姿勢でいるのが多いが、それにしても赤い舌ベラを出すとかの雑作もない。よく見ると木偶の棒、デコイ、木偶だ。何だ、感動して損した。インドでは路上で笛吹が籠の中から本物のコブラを取り出し、笛に合わせてコブラダンスをさせるのを以前見たこともあったが、その路上芸人の方が余程かマシで迫真的だ。

館内はこのコブラに代表されるように、まがい物の飾り、デコイの動物が陳列されていて、本物の身動きしている爬虫類は殆どいない。戦時中の日本の動物園のような感じの貧弱なものだ。尤も、自分は実際に戦時中の動物園に入ったことはなく、何かの本で読んだ限りのことだが。この館は早々に出て、次のコーナーへ回ることにした。かなり広い敷地で、象が放し飼いのようにされている。しかし、頭数も少なく、遊んでいる場所は道路から遠く、間近に見ることはできない。象などタイでは間近に見たり、乗ったりして、背中の不安定な籠の上で、ぐらぐら揺られて随分と楽しんだが、ここでは、本当に侘しい。象と象が勇ましく、角突き合わす戦いなど、見たくても見れない程のほんのちょっとの頭数だ。

それでもレジャー施設の少ないインドでは動物園など最良の遊び場、息抜きの場かも知れない。沢山の家族連れが園内にあふれ、楽しんでいる。彼等に取って余り見る機会の少ない動物、直接触れられなくても、遠くからでも実物を見るのは、大きな楽しみなのだろう。サイが遠くの茂みの中から、時折姿を姿を見せるコーナーでは、小さな赤ちゃんを抱えた父親が、あやしている。母親は隣に座ってサイが出てくるのを待っている。インドの夫婦像、家庭像がどんなものかは知らないが、微笑ましい光景だ。中流家族なのだろう。少なくとも最下層の賤民ではなく、カーストで言うところの商工者、ヴァイシャに違いない。

余り興味を惹かない動物よりは、入園者を見ていた方が、より興味深くも思えるが、いや、ここは何はともあれ動物園。まだ見ぬ、度肝を抜くような珍しい動物がどこかにいるかも知れない。いつまでも家族連れを見ていないで、もっとアドベンチャーをしてみよう。



そのサイのコーナーでは、直ぐ隣に家族が座っている。
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可愛い赤ちゃんだ。年齢を聞いたら1歳半と言っていた。
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ああ、又サイが藪から姿を見せた。確かにボリューム感はある。
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さて、又トロリーに乗って、別のコーナーへ行ってみよう。
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