ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・徳島編(20)霊場第二十一番太龍寺に登る。

重畳たる森の広がり。
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眼下には狼の置物も見える。
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遠方はるか先には四国第2の剣山も見える。
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弘法大師はまたこんな山奥で修業したのか・・。
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太龍寺に向かうロープウエイからの眺めは、本当に緑の絨毯、緑の海原だ。その海原は起伏したり、大波のように盛り上がったりして、果てしなく広がっている。日本の森林がこれ程美しいとは、こうした山深い場所にきて、初めて分かる事だ。インドネシアのジャングルとか、ラオスの密林なども見てきているが、日本のこの針葉樹林帯の美しさは他に代えられないだろう。台風銀座と言われる四国のこの辺り、雨も多く、樹木の生育には好ましい環境に違いない。

遠く遥か先、緑の絨毯が盛り上がりを見せ、空との境界線を作っている辺りが四国第2番目の霊山、百名山の剣山だ。この山頂近くには平家落人部落、祖谷があり、その山頂には安徳天皇が持っていたとされる三種の神器の一つ、草薙の剣が秘蔵されたとの伝説の残っている山。平家の落ち武者もこれ程深い山中に逃げ延びてきたのなら、追っ手もここまではやって来ないと思ったに違いない。10年程前、この山に登った時は季節が少しずれていて、天然記念物の黄蓮華しょうまを見ることは出来なかったが、その山頂と見の越にある剣山神社にお参りできたことは良い思い出として残っている。

ゴンドラの下の緑の絨毯に見とれている内に、10分はあっという間に経って、標高476mの山頂駅、太龍寺に到着する。ゴンドラを出ると瞬間、冷たい空気、霊気のようなものを感ずる。ここからは既に神域なのだ。駅からは凡そ100m程の参道と石段を登り、太龍寺境内に入る。石段の上に造りの立派な山門が建っている。昇龍門に入るような気持ちで、参内する。山門を入った直ぐの場所に持仏堂があり、その大廊下には有名な作家による龍が描かれている。この持仏堂の前がお遍路道になっていて、今しも息絶え絶えの様子で、山坂を登ってきたお遍路さんを見ることもできた。



麓から約10分で、標高476mの山頂駅に到着する。
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霊気に満ちた太龍寺山門。捨心山だ。
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山門を入った直ぐの所に持仏堂がある。
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その廊下に描かれた龍の天井画。
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