ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国巡礼・琵琶湖周遊の巡礼記(4)新熊野神社にお参りし、泉湧寺へ。

  • 善峯寺からバスで向日町駅へ向かう途中の田んぼの中に業平寺の看板も見えた。

京都駅で奈良線に乗り換え、東福寺で下車し、泉湧寺に向かって歩いていると、道路沿いに「在京都朝鮮人仏教徒」の石柱と山門が見えた。

 

  • 変わった形の山門の奥に大きな建物の屋根も見えたが、距離もアリ、行くのは止めて置いた。

この寺の後ろの山沿いに東海自然歩道が通っていて、足の元気な頃だったら、バスには乗らずに、ぐるっと裏山をひと歩きし、大原野神社にお参りし、駅に戻ることもしたかも知れないが、今はもう高齢者の巡礼者。終点、善峯寺バス停で折り返しバスを待って向日町駅に戻った。

途中バスの中から「業平寺十輪寺」の看板も見えたが途中下車せず、そのまま駅に向かった。この寺は万葉集でも有名な在原業平が晩年を過ごした寺で、菩提寺ともなっている。足の具合も良く、バスも頻繁に通っていれば少し立ち寄ってみたいお寺ではあったが、目的が観光ではなく西国巡礼であり、そのまま素通りした。

向日町駅からはJR京都駅に出て、今度は奈良線に乗り換えて、一つ目の東福寺まで行く。東福寺と泉湧寺は隣り通しのお寺。ゆっくりした上り坂を歩き、京都の下町を眺めながらお寺に向かう。東山に続く街並みであるが、古い通りで、古くからありそうな店などにも興味が湧く。前回六波羅蜜寺へ参拝した時に歩いた下町とどことなく似通っている。古くから根付いた街並みなのだろう。

日赤の大きな病院建物を右手に見て、更に歩いて行くと、左側に珍しい石柱が見えた。「在京都朝鮮人仏教徒賜記念」とある。日本とは異なった感じの山門で、その奥に大きな屋根も見える。何か戦前の朝鮮人仏教徒に関連する施設のようだが、山門まではかなり距離もあり、中に入って行くのは止めた。

その少し先に新熊野神社の石柱が見える。ああ、今熊野はここにあったのか・・。今は参詣者も無く、雑草もかなり盛んで、少し寂れた感じの神社であるが、中に入って見る。確か花山法王等の熊野詣はこの神社から最初の一歩をスタートしたのではなかったか・・。それ程広い境内ではなく、社務所にも人の姿も見えない。神社というかお寺のような感じの社殿にお参りし、先へ急いだ。

 

その少し先に今度は新熊野神社の境内がある。参詣者は誰もいない。

 

  • 社殿は何か仏教のお寺のような感じだ。

     

    天然記念物の大楠。熊野詣が盛んな頃の800年ほど前に植えられたものだろう・・。