ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(88)国清寺参道入口付近で。

国清寺参道からは周囲の田園や集落が見える。
イメージ 1
 
 
水田風景は日本と変わらない。
イメージ 2
 
 
田園の先に国清寺の古塔が見える。
イメージ 3
 
 
ああ、蒼然とした塔。歴史と重みを感じる。
イメージ 4
 
 
この塔は何回眺めても飽きるものではない。
イメージ 5
 
 
村落も大分近付いてきた。
イメージ 6
 
 
ああ、駐車場も今はガラガラになっている。
イメージ 7
 
 
 
 
国清寺山門から広い駐車場のある参道入り口まで約1キロ弱。その途中には古塔があったり、歴代座主のお墓があったり、沢山の石堂が置かれた敷地があったりして、散策するには丁度良い距離であるが、この時間、参詣者は殆ど誰もおらず、参道の落ち葉を掃き清めている清掃員の姿を見て、ほっとした。

樹林の間から眺める山容、田畑、集落などは日本の光景と殆ど変らず、段々畑に水を張った水田などは、日本と全く変わらない。山道の外に出て田野を眺め、写真を撮り、又後ろを振り返り古塔を眺める。近くで見てもそうだったが、ここから見ても、古色蒼然とした姿で、解説プレートにあったように、今から1300有余年前、隋の頃の創建、は、遠方から見れば、より実感が湧いてきた。

2時間弱の国清寺参詣。駐車場に戻るともうそこはガラガラの状態で、店の従業員の車らしいのが、数台停まっているだけだった。土産物屋も半分以上は店を閉じ、客もいないが、1軒、参道横の雑貨屋が開いていて、この天台山に記念になるようなものは何かないか覗いてみると、店のオヤジが遠慮がちの様子で、お結びを大きくしたような楕円形の石を持ってきて、この山中で掘り出された化石石だという。大昔はこの辺は海底で、海の巻貝がそのまま化石になった、と。当方の耳の傍でその石を振って、石の中に閉じ込められた水の音が聞こえるだろう。この水は数億年前の海水だ、と。

当方、百名山とかいろいろな旅先での自然石を記念に持ち帰ったりしている。この石にも興味を持ったので、幾らか聞いてみると、2000元とバカ高い値段を言ってくる。鑑定書がある訳でもない、田舎の傾きかけた土産店だ。本物かどうかも分からない。大いに値切って、200元と言って見る。オヤジ渋々、売らないそぶりを見せていたが、当方が帰りかけようとすると、終いには500元と言ってくる。そうか、矢張り当方の足元を見ていたんだ。実際価値のあるものかも知れないが、この店に置いてあったら、永遠に売れないに違いない。山で掘り出したものなら原価はゼロだ。だったら、この日本人に売ってしまえ、と。

そこで当方、100元上げて300、と言って見るが、オヤジは同意しない。では、と当方諦めて帰りかけたが、しかし如何にも惜しい。こんな機会はめったにないだろう。化石の中の水の音が聞こえる。これは天台山に来た良い思い出の品になるだろう。分かった、500だ、と手を打って、買うことにした。日本円にして約7500円、今その石は自宅のお風呂の中に沈めて、お風呂に入る度に天台山を思い出し、2億、3億年前の目に見えないパワーに元気づけられている。今思えば、安い買い物だった。
 
 
 
 
駐車場の広場からも古塔が見える。
イメージ 8
 
 
参道の入り口のゲート。
イメージ 9
 
 
集落も案外近い場所にある。ちょっと村内を歩いてみよう。
イメージ 10
 
 
結構人口も多いみたいだ。何かあるだろう。
イメージ 11
 
 
参道横の土産店主。ここで古代石を買う。
イメージ 12
 
 
今は毎晩お風呂に入れて天台を思い出す。
イメージ 13
 
 
何かこの石からパワーをもらえるようだ。
イメージ 14