ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(49)ポーンサワン、夜の人々。

祭り会場からホテルに戻る途中、店の前で突然日本語で話しかけられ、驚く。聞くと、姉の方が去年前日本の工場で働いていたとのこと。
 
 
 
この店でベトナム語の表示があった。ベトナム人の店かも知れない。
 
 
 
店の奥から更にその上のお姉さんか、おばさんが出て来た。歯の矯正をしているようだ。
 
 
 
川口の旅行者と一緒に行った店での夕食。
 
 
 
顔は写さなかったが、迎いに座っている男性が、その川口の人。
 
 
 
 
 
今日は珍しいことが重なるものだ。祭り会場から大回りしてホテルに帰る途中、雑貨店に立ち寄ったが、そこで偶然若い日本人女性に会う。現地人とは明らかに違う顔立ち。かと言って、中国人や韓国人ともどことなく違っている。「日本人ですか?」と言葉を掛けてみたら、「そうです。」との返事。当方が、店に入った時、彼女は既に買い物が終わり、店から出るところで、ゆっくりとした話は出来なかったが、関西方面の町からやってきて、この町に住んでいるとのこと。何時頃から何の目的でこの町に住んでいるのか、聞く時間も無かったが、実に珍しいことだった。

朝、食堂で日本人旅行者に会い、つい今し方まで祭り会場で一緒に楽しみ、今また、こんな場所で日本人の居住者に会うとは!ほんの一瞬の出会いあだったが、こんな山間の田舎まで出張ってきている日本人を誇らしく思い、頼もしくも思った。店で買い物を済ませ、ホテルに戻る途中の食堂の前で、今度は歳若のラオス人姉妹から日本語で、「日本人か?」と聞かれたのには、更に驚く。どうしてこんな町で日本語が?? 

「そうそう、日本人だ。だがどうして日本語が話せるの?」朝の食堂、先刻の雑貨店、そして今度はこの店のラオス女性。この田舎町に来て、1日に何回も日本語が話せるとは!まだ二十歳を過ぎたばかりのラオス女性の姉の方は、去年まで日本の岐阜の方の工場に勤めていて、そこで日本語を覚えたとのことである。どんな形であるにせよ、こうして日本語が世界に広まることは嬉しいことだ。

「何か食べて行かないか?」と誘われたが、今はまだお腹が空いていない。後で一休みしてから、日本人の知人を連れて食べにくる、と言って一旦ホテルに戻る。ホテルで一休みし、川口の旅行者の泊っているゲストハウスへ行くと、彼が2階から出てきて、部屋は「ドーム」とのこと。但し、今は他の宿泊者はおらず、自分一人で自由に寝泊りしているとのことである。1泊200円。長期滞在で、宿泊費を浮かす必要もあるのだろう。

夕食を件の日本語ができるラオス姉妹の店に行こうと、誘ったが、彼は朝の食堂が良いと言う。毎日あの店に行き、朝夕食事しているとのことである。安さもあるが、ひょっとして店のお上さんに恋情を抱いているのかも知れない。こんな退屈な田舎町に長逗留していて、何か一つ二つの楽しみがあっても良いだろう。

窮乏とまでは言えないが、かなり経済的な生活をしている旅行者が皿に盛ってくるくる料理を見て、ここは自分がおごるからと、好きなものを食べてもらうことにした。1時間ばかり取り止めのない話をし、次に先刻の店に行うと誘ったが、彼は全く酒が飲めないとのこと。止む無く当方一人で出かけることにした。

祭り広場がその後どうなっているのか、ラオス姉妹の店に行く前に立ち寄ってみると、もう広場は真っ暗で、幾つか張られたテントの中で、何人かの家族が夕食を囲んでいる。家族の団欒。貧しいなりに幸せ家族。ほのぼのとした温かさが伝わってきた。しかし夜は寒い。先刻雑貨店で買った綿製のジャンパーがあった助かった。上着が無ければ、寒くて外も歩けなかったかも知れない。

真っ暗闇の祭り会場を回り、日本語姉妹の店に行くと、中から賑やかな話し声が聞こえてくる。中では、もう人々が盛り上がっているようだ。皆、知人同士で、楽しげな飲み会だ。当方もその輪の中に入って一緒に楽しむ。ラオス人は大体皆タイ語が出来ると聞いていたが、ここにいるラオス人のタイ語は当方とどっこいどっこいか、少しマシな程度だ。こうした時、日本語の分かる女性がいると助かる。大した内容の話ではないが、コミュニケーションの潤滑油にはなる。皆さんとかなり飲み、自分の飲み代を大目に払い、と言っても、確か千円程度だと思ったが、先に辞すことにした。ここの若者と飲み騒いでいたら、何時になるか分からない。当方、明日は又山越えの道を数時間も耐えなければならないのだから。二人の姉妹には又きっと来ることを約し、賑やかな若者達を後にした。
 
 
 
 
祭り広場ではもう既に灯も消えて、人は殆どいなかった。
 
 
 
テントの中では家族の団欒が始まっている。
 
 
 
ああ、何て純朴な笑顔だろう。
 
 
 
日本語姉妹の店に行くと、もう若者が盛り上がっていた。
 
 
 
日本語姉妹も可愛いですね。
 
 
 
それでは来年も又来ましょう。乾杯!