ちゃおチャオブログ

日々の連続

台湾・高雄の4日間(35)台湾の稲作地帯。

これから今まさに台東駅を出発する日立車両。昨日テレビで英国の鉄道事情を放映していたが、中長距離の全列車をこの日立車両に交換するという、約2兆円のビッグプロジェクトだ。山口県下松で新幹線技術を培った日立は車両部門の本社をロンドンに移し、今まさに欧州、全世界に打って出ている。
今度、インドネシアでは、バンドン間の鉄道を、喧嘩している日中間の高速鉄道ではなく、中高速の鉄道網にするという。そうなるとこの日立号にも大いなるチャンスが巡って来るだろう。後は政府、政策の後押しだけだ。
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台東駅を出ると直ぐにも田園が広がる。
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雨に煙ってはいるが、この辺りは水田が多い。
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ああ、畑や田圃だ!2毛作で、今は休田となっているが・・。
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なだらかな傾斜地は、皆水田となっている。
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台東へ到着するまでの線路は、一部複線になっている区間もあるが、古いトンネルなどではまだ単線で、全くの無人駅で行き違う対向の列車待ちをしたりして、時間を浪費していたが、この台東から先の線路もまだ完全には複線化されていないようだ。だから、台東駅で暫らくの時間待ちをする。

台湾はさつま芋の形をしていて、形は四国の島に似ている。四国を倍の大きさにし、横向きを真っ直ぐ縦にした様な輪郭が台湾島だ。北の台北を起点として、西側海岸線をずっと400キロ程下に下った所に高雄があり、今度は同じ位の距離を東側、太平洋岸に沿って、下った場所に台東がある。この二つの都市は丁度要の支点となって、台北を支える形になっている。

台湾国鉄は島を一周していて、台北から高雄の間は「西部幹線」、台北からここ台東までは「東部幹線」、それに今乗車している高雄ー台東間は「南部幹線」と3分割されている。昨日のゴンタさんのブログコメントにもあったが、こちらの東側には新幹線は通っていないのか、の質問に関し、西側と違って東側は、人口過疎の点からしても、新幹線を建設する経済的メリットはないだろう。この最大の都市台東ですら、人口は50-60万人だ。

台東から先は「東部幹線」になるのだが、線路の幅が変わるとか、列車が変わる、という事は無く、今まで通りに、自強号は台東駅を出発する。台東までは雨も上がっていたが、ここから先、又激しく雨が降って来た。雨に曇った窓ガラスを透かして見ていると、外は充分見えないながらも、水田が広がっている。雨滴の為に綺麗な写真は撮れないが、先刻のヤシ林、養殖場、柑橘果樹園、同様に、なだらかな斜面一面が水田となっている。越後の魚沼、十日町辺りの水田風景を思わせる広大さだ。台湾は農業、漁業初めて、至る所で集約化が進んでいるようだ。行政の指導力かも知れない。



ああ、この景色は日本の稲作地方と変わらない。
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こうした稲作用の水路も完備されている。
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台湾米。昔はバカにされていたが、今は品種改良も進んでいるだろう。
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これは日本のコメ所よりも盛んに稲作をやっている。
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台湾でこの様な田園風景が見れるとは!
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