ちゃおチャオブログ

日々の連続

二週連続の南高尾20キロ(4)大垂水を渡り下山へ。

大洞山からは新緑の林間の中を下り降りる。
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林が途切れ、国道20号を渡る歩道橋が、言えてきた。
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歩道橋の袂の案内板。「湖のみち」と出ている。
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歩道橋の上から国道20号、甲州街道を眺める。ここが東京と神奈川を結ぶ大垂水峠になっている。どちらに向かっても道路は下り坂になる。
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歩道橋の先には高尾側の案内板が出ている。
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ここが案内板に出ていた大平歩道。車の通れる林道になっている。
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ものの5-6分だろうか、多く見ても10分は掛かっていない。ポットからコーヒーを出し、彼は彼でペットのドリンクを飲んでいたのでこちらからは敢て勧めず、半カップ程のコーヒーを飲み、彼も又ペットのドリンクを2口3口飲み、何かの機会、何かの偶然でもあれば、又この高尾のどこかで会えるかも知れない、とお互い約し、大洞山を後にした。彼も又20キロを超える最重量のリュックを背に、一歩一歩足元を確かめるようにして、反対方向へ下って行った。

野にいる英雄。新聞とかマスコミに騒がれることはないが、70過ぎても2000m級の冬山に挑戦する。人間の可能性、自分への挑戦を死ぬ時まで続けていようとしている初老の登山家を目の前にして、真の英雄はこういう人かと思った。世界は広い。日本人の中にも素晴らしい日本人はいる。名前を聞いておけばよかったと思ったが、今の自分では名前を聞いたとしても、数十分後にはもう思い出せなくなっているだろう。あのリュックと顔立ち、両方の足で5キロにもなる重厚な登山靴を記憶している限り、高尾のどこかで会ったとしても忘れることはないだろう。

大洞山からは下り一方で、足の疲れもそれ程加重されない。ステップを踏んで、駆け足のように軽やかに下り降りる訳には行かないが、精神的には楽になる。樹林の間から国道のアスファルト道路が見えてきた。もうすぐ大垂水だ。4時、国道20号線、甲州街道に架かる大垂水の歩道橋を渡り、高尾山嶺に入る。ここまで来れば、国道を歩いて高尾又は相模湖の駅に行くよりは、山道を歩いて行っても同じことだろう。最大2時間を見ても6時までには山口に到着できるだろう。

先週と同じ山道を逆行し、同じ場所で、ややうば桜がかった山桜を眺め、もみじ台も高尾山も山頂には登らずに巻道を通って、稲荷山山道に出ると、流石にここにはまだ多くの登山者がいて、下山する人が大半だが、猶、登って来る人々もいて、大洞山からずっと一人で歩いて来た心細さも、ここまで来ると漸く安心できるようになった。山頂との中間点稲荷山見晴らし台に到着し、夕方の関東平野を眺める。既に5時半になっているが、陽足が伸びて、まだ明るい。しかしもうこの時間になると、後ろから追い抜いてくる登山者もいないし、又、登ってくる人もいない。残り1.6キロ、30分で下山できればまだ6時で、日没前だ。

一人静かに山を下り、登山道近くの稲荷社に今日1日の登山のお礼をし、ステッキ代わりに使っていた木の枝を登山道横に置き、6時10分、漸く高尾山口駅前広場に戻ってきた。今日1日の歩行、これは自宅を出てから自宅に戻るまでの総合計だが、43、516歩。これは先月城ケ島を歩いた60、842歩の次の記録になり、先週の38、580歩(従来の歴代3位)を遥かに超えるものであり、去年の誕生日42、617歩の上を行くレコードとなった。駅前の四辻からスタートし、南高尾をぐるっと回り、その途中には峰の薬師まで足を延ばし、1日かけて歩き通した。良い山歩き、記念の1日となった。



林道のそばに咲く白い花。うつぎか・・
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再び山道に入ると、先週見た山桜がまだ花を付けていた。
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今年最後の桜になるだろう・・。
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山桜。今年は存分に楽しませてもらえた。
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高雄山頂には登らず、その横の巻き道を通り稲荷山展望台へ。
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5時半、陽はまだ高い。残り1.6キロ、日没までには下山できるだろう。長い1日だった。
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