ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(22)スペイン人と祭り、或いはFiesta.

トンネル通路を抜けると、又大きな広場に出た。
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広い広場の奥の方では、何かのお祭りが行われているようだ。
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Fiesta! 祭り好きのスペイン人のお祭りだ。
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ああ、歌謡ショー、芸能ショーのようだ。田舎ののど自慢??
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CaixaBankが主催者になっている。・・大したものだ。
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日本人も祭りの好きな民族だが、スペイン人も日本人同様か、それ以上に祭りの好きな民族だろう。何かというと祭り気分になって、気持ちを高揚させる。明るい、晴れの民族だ。その点、タイの人々や沖縄県民インド人なども同様に祭り好きで、世の中を明るくさせている。一方で、韓国や中国、ベトナムインドネシアなど、南方系の民族だからと言って、必ずしも祭りが盛んな訳ではない。そこには多分に国の永続性、民族文化の伝承非伝承があるのかも知れない。国が一旦は滅亡したり植民地化されて民族が分断されたような国々では、そうした祭りの文化は途絶えてしまったのだろう。その点、スペインや日本は長い歴史を有し、数百年来続くバラエティに富んだお祭りが各地に根付いている。

大聖堂の裏のトンネル通路を抜けたら、正面かと思っていたら、そうではなく、そこは大きな広場になっていて、その広場の奥の方で、今何かの祭りが行われているようだ。英語のFestivalはラテン語のFiestaが転訛したものであり、一般的には明るい祭典、祝祭を意味するが、それは元々は神に捧げるFiest,Foodから由来している言葉であり、人と神々との神聖な祝宴からスタートしたものだった。その点、日本の秋の祭り、新嘗や豊穣祭と似たような発祥であり、元々は神との結びつきの強いものであったが、今では、そうした繋がりも薄れ、単純に祭りは祭りとして、楽しむようになってきている。

今この広場で行われている祭り、フィエスタもそのような感じのもので、何か地方の芸能ショー、歌謡ショーのようで、お祭りを単純に楽しんでいて、スペインの民族的な祭りとは違うようだ。主催者もCaixa Bankという、スペイン有数の商業銀行になっている。スペインの銀行は数年前のギリシャに端を発する金融危機で、壊滅的な打撃を受けたと聞いていたが、この様な祭りを主催したり、バルセロナではこの銀行の支店を何か所か見かけたが、今はもう立ち直っているのか・・、それとも瀕死の状態とのニュース報道はそれ程でもなかったのか・・。まあ、それは兎も角、いずれにしても銀行が元気で、しっかりしていて、こうしたお祭りで市民を盛り上げてくれることは良いことだ。

今気が付いたが、この広場は大聖堂の前庭になっている。現在この広場に面するサイドは修復中で足場とネットがかぶせられているが、本来はこの場所が聖堂正面の入り口で、大きなファサードも見える。もしも今工事中でなければ、人々は、この正面玄関から大聖堂に入るのだろう。しかし現在の入り口は更に半周した先にあり、人々は長蛇の列を作って入館を待っている。その列の最後は、この広場まで続いている。人々はカミーノコンポステラ、巡礼の最後にここに並び、聖堂へ入るのだ。



遠方には観覧車も見える。小さな町なのに、賑やかだ。
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広場に面して大聖堂が建っているが、・・そうか、ここが本来の入場口だったのか・・
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今の入り口は、更に半周先にあり、入館を待つ人の列が、ここまで続いている。
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いやー、大変な数の行列だ。
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流石巡礼者の最後の聖地だけのことはある。右手の建物が聖堂だ。
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うーん、暫く祭りでも眺め、列が減るのを待ったほうがよさそうだ。
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