ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(76)シントラまでの車窓風景。

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ロシオ駅を出た電車は5-6分市街地の地下を走り地表に出る。リスボンの郊外だ。
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緑の中に団地風の建物が並ぶ。
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民間分譲マンションか??
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ああ、壁面の野外芸術。ここにもある。熱心な人々だ。
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近郊農業か・・。果樹園のようなものも見える。
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世界遺産シントラはリスボンの西30キロ位の場所にある。リスボンのロシオ駅は市内の繁華街にあって、東京で言えば新宿駅のような位置付けだ。ここからシントラまでは郊外型電車が1時間に何本も出ていて、云わば通勤圏だ。東京から横浜、八王子位の距離に当たるだろうか。尤も人口密度の点が東京とリスボンでは大違いだから、郊外と言っても、東京のように住宅が切れ目もなく続いているということはない。リスボン旧市街、中心部の人口は50-70万人。周辺の人口を入れても200万人程と言われているので、東京の五分の一以下のサイズだ。

ロシオ駅からの電車は最初都心部の地下を5-6分走って地上に出るが、それも丁度新宿駅を出る京王線小田急線が最初の何分間か地下を走って地上に出るのと似ている。都市交通の発達史は洋の東西を問わず似たようなもにになり、より良い形に収斂されていくのだろう。郊外の衛星都市とリスボンを結ぶ近郊型電車。日本のように通勤者による朝夕のラッシュアワーなどはないのだろう。座席も長椅子型ではなく、ボックスシートになっている。湖の方が乗客にとっては落ち着くのだろう。

地表に出て最初に目に入ったのは水道橋だ。細長い足下駄のような直線ラインが真っ直ぐ伸びている。7つの丘を持つリスボン。丘から丘を結ぶ水道管は、間の谷間を跨いで真っ直ぐの橋を作る必要があったのだ。日本の水道橋で有名なのは、熊本の菊池が歴史も古く、春の大放水は観光名物にもなっているが、古くは江戸の玉川上水、千代田のお堀を渡すひ樋は今でも水道橋の名前で残っている。以前イスタンブールでも同じような水道橋を見たが、あの町も案外谷坂の多い町だった。

そんな風に外の景色を眺めては、いろいろな事を想起するのも楽しいものだ。ロシオ駅からシントラまでは10駅位。時間にして30-40分程度だ。殆ど乗り降りのない無人駅もあれば、かなりの乗客が下りていく駅もある。そうした駅の付近には日本でいう公団住宅風の大きなマンション群が見えるが、人口密度が稠密でない分、周りには緑地が沢山残されていて、健康的だ。二つ三つ手前の大きな駅で、かなりの乗客が下り、終点シントラまで乗って来た人は、多分、殆どがシントラ場へ向かう観光客だろう。小さなリゾート風の駅前には、小さなバールが幾つかあり、丁度お昼だ。ここで昼飯を食べてから、山に登ることにしよう。



電車の中にはこのような路線図も出ているが、初めての乗客には、良く理解できない。多分真ん中の交差している部分がロシオ駅だろう。
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途中のかなり大きな駅で降りていく乗客。改札は無人の自動改札だ。
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乗車して30分程、シントラが近づいてきた。
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シントラ駅到着。あの山の中にシントラ城(王宮)がある。
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丁度お昼時だ。駅前に開放的なバールがある。腹ごしらえしてから山に登ろう。