ちゃおチャオブログ

日々の連続

イギリスの3日間(18)古代エジプトー猫とスカラベ。

これから是から皿におくまった部家にむかう。将にインディジョーンズの心境だ。
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ああ、石棺があった。何と巨大な石棺!
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石棺の周囲にはびっしりと象形文字が刻まれている。
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ああ、猫もいる! 副葬品だ。
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綺麗な形をしている。これだけ大きな猫を副葬するにに、あれ程大きな石棺を必要としたのか・・
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早稲田大学エジプト学泰斗、吉野作造ではなく、吉村作治先生に登場願いたい次第だが、数々の埋蔵物、出土品に囲まて、ラビリンス、迷路、迷宮に迷い込んだ感じである。ガイドの小田島譲も一生懸命に説明してくれるのだが、当方に基礎的な知識もなく、団体行動につき、知りたいことを聞きたいということも出来ず、殆どがただ見て通り過ぎる程度の吸収でしかない。折角の大英博物館に入っても、これでは価値は半減だ。観光地の物見遊山と変わらないものだが、ツアー旅行なれば、それも止むを得ないことか。陛下や殿下ではないのだから、その道の一級の学者が分かりやすく、砕いて説明してくれることもないだろう。

回っていて興味深そうなものにはカメラを向けて、取り敢えずは写真を撮っておく。猫に関してはペルシャ猫と呼ばれる位だから、ペルシャに於いては古くから愛玩動物として、人の身近に生活していたが、ここエジプトに於いても、エジプト猫との名称はないものの、古くから人間の身近にいた。猫と犬が野生の狼やヒョウから人間に飼育されるようになってから、億年近くの歳月が経つと言われている。従って、ここエジプトに於いても数千年以前の昔から猫は身近な存在だった。王墓の遺跡の中から猫の置物などが一緒に発掘されると言うニュースはしばしば耳にする。現代人でもそうだが、自分の子供同様に可愛がった猫は、死後も一緒に生活したいと思うのは、古代人であっても変わらない。この博物館にはそれ等猫の副葬品も幾つか展示されている。どこかで猫のミイラも発見されたとの報道を聞いたこともあるが、ここではまだお目にかかってはいない。生前の王、王妃はどれ程猫を可愛がっていたのか、これ等の精巧な彫刻品を見ると、そう思わずにはいられなかった。

スカラベもある! スカラベ・・、人によっては「糞転がし」、と呼ぶ人も多いが、自分は断然「コガネムシ」、「黄金虫」と言いたい。偉大な古代エジプト王国の人々が殆ど神の使いと崇めたスカラベが糞転がしであってはならない。必ずや「黄金虫」だ。それは太陽神、ラーの信仰と結びついた、高貴な空飛ぶ虫だったに違いない。自分は学者ではないので、軽々なことは言えないが、多くの学者がこのスカラベを糞転がしとしているが、自分は断固として反対を唱えたい。これは絶対に「黄金虫」であると。数々の発掘に関わり、多大な業績を挙げている吉村教授に、ここ非ご意見を頂きたいものである。



うーん、これはスカラベだ。実に大きな彫刻だ。
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スカラベ・・、学者の多くは糞ころがし、と言っているが、自分は断じて太陽神ラーの使い、黄金虫と言いたい。
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当時の動物、今と変わらない。どこかアルタミラの動物の系統を受け継いでいるのか・・。或いは、その逆か・・。
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細かい模様は中東、メソポタミア、その後のイスラムの文化に通じるのか・・。
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ああ、最もエジプトらしい装飾。これで安心した。
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