ちゃおチャオブログ

日々の連続

しなのの一日(8)上田城の菊花展。

隅櫓の石組み。角が綺麗に整えられている。切り込み接ぎだ。

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城内のイチョウも綺麗に黄ばんでいる。

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元本丸跡の台地上では、菊花展が開かれていた。

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上田城は本丸は残っていないものの、日本100名城の一つに選ばれている。現在に残されている石垣、隅櫓、前方に見える大手門等々、歴史を感じさせる江戸時代以来の遺構があって、お城ハンター、お城ファンに取っては一度は来てみたいお城の一つにはなっているだろう。

 

自分も10数年前、このお城の先にある裁判所へ来たことがあり、駅から裁判所までこのお城の城内を横切って往復したこともあったが、その時は時間的な余裕はなく、城内を横切っただけだったが、今日は十分に時間もあり、3人でゆっくり散策する。

 

元本丸のあった場所は、お城の中央付近にあり、地面をかさ上げして一段高く盛土してあるが、今日はそこで菊花展が行われている。1年かけて端正に育てた大輪の菊花が各コーナーに分かれて展示されている。日本の国花。見事なものだ。中で、天皇家、菊のご紋章にも使われる16弁の一文字菊はひと際見事だ。ついこの間の即位のご大典で、この16弁の文様はしばしば拝見した。特にパレードの時、菊のご紋章をフロントボンネットの正面にエンブレムされたオープンカーの神々しさは忘れられない。

 

丁度良いタイミングに来た。この季節、各地で愛好家が1年に一度の出来栄えを競っているが、それにかける情熱は並大抵のものはない。趣味に走って家を傾けるということはないだろうが、掛ける時間と金銭は、わが子を育てる気持ちと同じだろう。各コーナーを巡回していて、そうした情熱家に何人も会った。知識が豊富で話も面白く、見て、聞いて、時間が経つのが忘れるほどだった。

 

いや-、どれもこれも大輪の立派な菊だ。

 

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天皇家、菊のご紋章の元となった16弁の菊。一文字菊だ。

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製作者の誇りとプライド。1年、今日の日にかけてきた。

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