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日々の連続

坂東観音霊場巡り(5)鎌倉杉本寺、運慶の仁王門。

山門の手前には弁財天の社もある。

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山門横の紅梅が今が丁度満開だ。

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山門の正面に回り、仁王像を見る。運掲載の阿形。

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日本の仏教彫刻を代表する運慶は、元々は奈良の仏師だったが、この地、鎌倉に幕府が開かれると、征夷大将軍頼朝を初めとする幕府要人からの要請で、居を鎌倉に移し、多くの仏像を彫り上げた。特に彼の作風は、荒らしい仁王像で、各地の寺の山門に奉納されている。この杉本寺の山門にも阿吽の像が二対納まっていて、後で分か他tのだが、この二対の像は運慶製作のものだった。

 

高台にある本図から石段を下ってくると下に山門の藁ぶき屋根がみえてきた。山門横の紅梅は今を盛りに咲いている。改めて山門の正面に立ち、右手阿形の像、左手吽形の像、対の阿吽の仁王像像を見る。迫力満点だ。流石に鎌倉仏師、運慶の作だけのことはある。人は阿(あ)と発して生を受け、吽(うん)と発して生涯を閉じる。今自分は阿と吽の狭間の中を生きている。もう70年生きた。かなり長い人生だ。

 

山門に一礼し、更に数十段の階段を下りて、朝比奈の街道に出て、駐車場までの数百mを歩く。鎌倉の中でも、この辺りは古い街並みだ。鶴ケ岡に幕府が開かれる以前から、人々はこの谷筋に住んでいたに違いない。鎌倉で一番古いお寺。坂東三十三観音霊場の第一番札所。三体の十一面観音菩薩。そのどれを取っても、今日のツアーの最初のお寺に相応しいものだった。

 

こちらは吽形。どれも荒々しい形相だ。

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山門を出て、一礼する。

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道路まで更に数十段の石段を下る。

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