松山空港へ再びやってくることはあるだろうか・・。
出発までに時間があり、2階へ行くと、宇和島の店、角屋があった。
名物の鯛めしとじゃこ天を食べる。
西条の酒は置いてないようだ。
JALの整備員も客が増えたことが嬉しいのか、手を振って見送ってくれる。
さあ、いよいよ離陸だ。
松山空港JAL434便。当初の離陸予定は12時5分だったのだが、コロナ禍での機種のやり繰りがつかず、2時間遅れの14時35分の変更となった。空港そばのコスモ石油でガソリンを満タンにし、トラベルレンタカー空港店に返却する。一昨年の奄美大島ではタイヤをパンクさせたが、去年の能登半島も今回も事故なしで返却できた。余分な出費が重ならなくて、助かった。借りたアルトにはトータルの走行距離は出ているが、区間距離は表示されない。レンタ会社の事務員に聞いて、引き算をしてもらったら、約1800キロを走行したとのこと。21日に満タンでレンタ会社を出て、3日後の24日に34.20L,その3日後の今日27日に25.33L。この1週間で約60Lのガソリンを費消したことになり、リッター当たりの走行距離は約30キロ。軽に近いアルトは燃費も良く、走りも良かった。
当初の考えでは、羽田に着いてから適当にお昼を食べようと思っていたが、今は十分時間がある。空港ビル2階のフードコーナーには、何と宇和島の角屋が出店しているではないか。迷わず店に入り、じゃこ天の付いた定食を頼む。給仕に来た若い女の子に宇和島で食べた三間米のご飯が美味しかったことを話したが、彼女は松山市内のアルバイト店員なのか、三間の名前も知らなかった。三間米は限定商品だ。宇和島及びその周辺の限られた人々にしか知られていないのだろう。昼間だから酒を飲むのは止めておいた。もしもここに石鎚が置いてあったら、飲んだかも知れないが・・。去年の能登里山空港では夕方の便だったので、離陸時間までの間、ゆっくりと能登の銘酒を飲み比べた。能登の酒、宗玄、竹葉、白菊、どれも良い酒だった。
さあ、搭乗時間になった。コロナ解禁から1週間経って客足も増えている。1週間前ここへやって来た時と比べ、今は売、3倍以上の客数だ。そうそう、こうでなければ日本は持たない。足元から崩れ、沈没してしまう。窓際の席で、眼下の瀬戸内の海岸線が見える。穏やかな海だ。飛行機の上から見ると内海のようだ。本土も島も、実際一衣帯水だ。程なく雲の上に上がり、雲上の人となった。過去3回の霊場巡り。打ち2回は阪急バスツアーで2泊3日と3泊4日の忙しい巡礼だった。純粋な巡礼で、どこか寄り道をしての観光など全く無かった。今回は、カスタマイズされた個人巡礼。ツアーも楽しく楽ではあるが、矢張り、個人旅行には叶わない。良い巡礼だった。さて、次は11月。残すところは讃岐の香川。殆ど平地で且つ距離も短い。最後のお遍路は歩き遍路でやってみようか・・。
(終)
松山空港だ。
帰りの飛行機は1週間前と比べ3倍位多い乗客数だ。
雲の切れ目から東京が見えてきた。
(追加:西条の飲み屋、山長での写真がスマホの別の場所に保存されていた。)
サザエも銘酒「石鎚」も美味しかった。