ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場最後の巡礼(66)坂出「番の州」工業地帯。

JALの2021年2月のカレンダーは岡山玉野にある王子が岳の風景写真だ。

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瀬戸内公園を散歩し、次に高松栗林公園へ向かうことにした。

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その道すがら、坂出臨海工業地帯を眺める。

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ここにはLNG基地もあり、巨大なコンビナートを形成している。

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三菱、ライオン、コスモ、川重等の巨大企業が操業中だ。

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この巡礼記は去年2020年11月のことであるが、今年21年2月のJALカレンダーは岡山県の王子が岳の風景写真だ。自分は王子が岳には行ったことはないが、倉敷郊外、玉野にある瀬戸内に面した風光明媚な海岸線だ。昨日もこのブログに牛窓からの瀬戸内の風光について触れたが、岡山に縁の深い大さんから、この辺りの風光は日本のエーゲ海と呼ばれているとの、コメントがあった。そうそう、自分もそのコメントをもらうまで、そのこと忘れていたが、確かにこの辺りの海の景色はエーゲ海に言えなくもない。海岸線に近い場所に、無人島とも思えるような小島が点在し、その島数は確かに日本のエーゲ海と言ってもよいだろう。備讃瀬戸の反対側の讃岐にギリシャ風の半円形劇場が造られたのも、この備前側のエーゲ海との別称が影響していたのかも知れない。

昨日の大さんのコメントにもあったが、この備讃瀬戸、直線距離にすれば10キロも無いだろう。アマゾン川とか銭塘江よりは幅は狭い。上海近郊を流れる長江(揚子江)の川幅は20キロもある。中国で確か5-6番目の大河、珠江は河口付近に旧黄埔軍官学校があったが、その付近には巨大な中洲があって、一つの大きな街になっていて、そこには沢山の学校が集約され、広州大学城と呼ばれている。それは正に広大な中洲が埋め立てられ、人口数万人を擁する大きな町となっている。そうした海外の大河と比較しても、この備讃瀬戸は全く一衣帯水の関係だ。

その埋め立てと言えば、この坂出の番の州工業地帯も、広大な埋め立て地だ。番の州の名前にある通り、渡り鳥や小鳥のやってくる洲のような浅瀬だったのだろう。向かいの備前、玉野、水島の臨界工業地帯の向こうを張るように大きな臨海地が造成された。ここにはLNG基地があり、三菱、ライオン等の科学会社、川崎重工等の鉄鋼造船、その他一大コンビナートを形成していて、香川県の誇りとする一大工業生産基地になっている。湾を取り巻くように各社工場の煙突が林立し、黒々とした煙を吐き出している。これ程の大工場があって、坂出の人口が丸亀より少ないのは、意外な感もしたが、多分今の工場は省力化が進み、昔のように大量の工員を必要としないのかも知れない。

何が釣れるのか、一人だけクーラーボックスを横に置いて釣りをしている人がいる。「釣果はどうですか?」と聞いてみたら、首をふるだけで、「いやー、ダメですねえ・・」との返事。湾が工場排水で汚染されているとも思えないが、大型船を接岸させる為に、湾内を深く浚渫し、近海物の魚も寄ってこないのかも知れない。人によっては、海が死んだ、と批難するかもしれないが、沖合の備讃瀬戸は今なお豊かな漁場であり、こうした臨界工業地帯を造成することにより、日本人の生活がどれ程豊かになったのか。自然保護は大事ではあるが、人の生活も向上させなければならない。高松に向かう途中の浜街道沿いに郊外型のレストランがあり、丁度昼時でもあり、そこで海鮮定食を食べることにした。

 

釣りをしている人がいて、釣果を聞いてみたら、サッパリ、の様子だった。

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番の洲を後にして、高松に向かった。

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途中浜街道沿いにレストランがあり、昼食に海鮮定食を食べる。瀬戸内の魚が美味しかった。

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この店もコロナ禍で、客は少なかった。

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