ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.24(火・晴れ)バイデンの心根。QUAD開催。



 

バイデンは自分よりも3つ年上だが、劣っている自分よりも更に年老いた感じだ。飛行機のタラップを降りる姿など、元気そうには振舞っているが、足元が覚束ない感じもある。自分と同い年のトランプから見たら、老いぼれバイデン、などと、元大統領に相応しくないヤジを現職大統領に飛ばしているが、バイデンは確かに実年齢よりは年老いた感じで、ボケなのか、老人性痴呆なのか、時々トンチンカンな応答をするようだ。

 

しかし心根は優しい。昨日迎賓館に拉致被害者8家族11人を招き、30分の面会をしたが、足腰が弱って、椅子に座ったままで立つことのできない横田佐紀江さんの元により、腰をかがめて抱きしめたという。それだけでも心温まる行為であるが、参加者11人の一人一人に言葉を掛け、励ましたという。立派な心根の大統領だ。バイデンにはいろいろな毀誉褒貶があるとしても、この一事を取って見れば、稀に見る心優しい大統領である。彼の心根の優しさは、彼の過酷な境遇にあるのかも知れない。

 

30歳の時、初めて上院議員に当選したが、その時、妻の運転で、妻と幼い娘を事故で無くし、同乗していた他の子供二人も重傷を負った。二人は命を取り留め、後年弁護士に成長したが、内、長男は40代の若さで、脳腫瘍で死亡した。家族を襲った数々の不幸が彼を心根の優しい人間に変えたのかも知れない。平和な世の中になってもらうたいと、人一倍強く願う大統領かも知れない。

 

そのバイデンと昨日新首相に就任したばかりの豪州アルバニージー、インドのシン首相を招いての総理官邸でのQUAD第2回首脳会議が今日昼前総理官邸で行われた。その後は官邸の裏の総理公邸に場を移し、昼食会を挟んでのワーキングランチオンだ。皆忙しい中を裂いて日本にやってきた。バイデンなどは奥さん同伴だ。奥さんが天皇陛下と会ったのは今回が初めてだ。陛下と総理も、今回は取り敢えずは無難に大舞台を乗り切った。21世紀は日本の世紀と言われてから、もう随分経つ。早くそうした時代になってもらいたい。