ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.27(火・晴れ)諸外国から軽んじられた安倍国葬儀。



 

今日午後1時40分から武道館で安倍元総理の国葬儀が行われた。岸田総理が再三言うように、これは国葬ではなく国葬儀だ。国葬を真似た葬儀、国葬儀に過ぎない。であるから国会の審議など経ずに、内閣閣議で即座に決定できた。しかしそれは国民から大きな反発を呼び、この国葬乃至国葬儀に反対する国民の数は賛成を上回っている。聞く耳を持たない岸田は、多数の反対を無視して、国葬儀から内閣葬、国民葬への変更をせずに強行した。結果、内閣支持率は急落し、現在危険水域の30%を下回っている。この先、支持率がどう推移するかは、本人も誰も分からない。

 

国葬儀と言う巧妙な言い方で国民を欺罔するようなやり口は前総理そっくりだが、それは兎も角、国民の声を無視して強行した国葬儀の、外国からの評価は安倍乃至日本の国葬が軽んじられている結果になった。先ず米国。岸田が国葬を内外に発表した直後、すぐさま反応したのはバイデンで、「自分は行かない。副大統領のハリスを代わりに行かせる、と」。国葬発表の1週間後、今度はエリザベス女王崩御され、国葬が発表されたが、即座に妻のジル夫人と弔問に駆け付けることを発表した。ワシントンとロンドン、東京との距離感もあるが、その極端な対応の違いに度肝を抜かれたのは岸田だけではなかっただろう。米国の一番の同盟国、クワッドを強力に推進してきた元総理の国葬に対し、バイデンのこの扱いは何だったのか?

 

元総理に取って一番の仲良しだった筈のトランプも全く無視。妻のイバンカや息子すらも列席しない。ありきたりの弔電1本で済ませたのだ。在任中都合30回も個別首脳会談をしたプーチンは弔電すらも送ってこない。ウクライナ侵略と言う両国間の棘はあるにしても、個人の友情は別物で、安倍はプーチンとの間にそうした友情、信頼を築いてきたのではなかったのか。表面上の友好など偽物で、二人の間には何もなかった。だから、国民の多くがあれ程親しい関係にあったのだから、プーチンに電話し、ロシアの残虐行為を少しは牽制してくれるもとと期待したが、電話1本もしなかった。岸田は国葬にした大きな理由の一つとして、諸外国との交友、外交、諸外国からの沢山の弔電を上げていたが、彼が最も親しく接した二人から、このような冷たい扱いを受けて、安倍外交とは一体何だったのか?

 

岸田は今回の国葬に際し、弔問外交を大きな成果として挙げていて、昨日も早速ハリスと迎賓館で面談し、この3日間で40人程の外国首脳と面談すると、胸を張っていたが、その中身はどうか。令和両陛下が遠路遥々エリザベス女王国葬に参列し、その日の内に帰国の途についたように、国葬、葬儀に参列する者は、別途の目的を作らず、ただひたすら弔意を示すことが求められているのだが、ハリスは何とこの国葬の後韓国へ飛んで、韓国大統領と面談してくるという。元総理にとって、こんな失礼な弔問はないだろう。そもそも何故隣の大統領がやってこないのか! アジア近隣諸国からの首脳の参列はベトナムシンガポールの首相だけで、後はクワッドのインドのモデイと豪州アルバニージーを数えるのみである。欧州、アフリカ、中南米からは誰も来ていない。8月にチュニジアで行われたアフリカ開発援助では300億ドル、約4兆円もの多額援助を表明したが、そのアフリカからは首脳は誰も来ていない。日本がこれ程バカにされたことはあったのか。アフリカ開発援助など取り止めにした方がよい。 尤もアフリカから首脳が来るとしても、又別途のおねだりが目的の一つにあるだろうから、むしろ来てもらわなかった方が良かった。

 

カマラハリスは毎日自身のツイッターにその日の出来事をツイートしているが、今朝のツイートには昨日日本に来たことも、岸田と面会したことも全く触れていない。どういうことだ? 大統領特使として来たのではなかったのか? 米国に取ってクワッドなどどうでも良い。日米同盟、米韓同盟、オーカスを重要視し、インドの入るクワッドなどは半身で構えている。日本がオーカスに参加できればそれが一番で、その時はクワッドなど胡散霧消するが、インドの入る軍事同盟など信頼性は薄い。嘗ての中国がやったように、インドはロシアと米国を天秤に掛け、漁夫の利を狙っているのだ。

 

さて2時前にスタートした国葬儀もエリザベスと比べたら本当に日本的で地味な儀式も最後に岸田葬儀委員長の長ったらし感動的でな弔辞が終わり、衆参議長最高裁長官の簡潔な弔辞、最後に友人代表の菅氏の弔辞で締めくくり、献花に移った。この献花も又外国人に取っては退屈で更に驚いたのは皇族の8人が、男性は秋篠宮一人で、後は全て女性陣。日本の衰退を印象付けたかも知れない。弔辞は短ければ短い程よい。チャールズ皇太子、現国王が涙ぐんで一言二言、「ママ、ママ、愛している。ありがとう」との感動的なシーンは残念ながら日本の葬儀にはなかった。献花は4時過ぎまで続き、参列した4000人からの弔問客が長い時間かけて行う。何故かIOCバッハ会長も来ていた。フィクサー高橋が今日3回目の逮捕をされたことは皮肉な巡り合わせだが、よもや、この期に及んで森との面談はないだろう。4時過ぎ、NHKは漸く画面をスタジオに切り替えた。半世紀に1度の国葬儀、果たして国民はどう見ていたか・・。