ちゃおチャオブログ

日々の連続

1.3(火・晴れ)去年の物故者。



 

東京市場は明日までの休み。年末の大晦日から今日まで4日間の休みだが、欧米は既に昨日から開いている。休みの間、円高が急速に進み129円台まで上がる。世界の市場は3月末黒田総裁の退任を睨み、日銀の更なる引き締め、利上げを睨んでいるのか・・。先月の黒田の突然の発表に、それまでカラ売りをかけていた海外ハゲタカに数千億円の利益をもたらしたと推測されている。

去年の東証は数年ぶりに前年末の終値を下回って終了した。今年もこの流れを引き継ぎ、東証平均は年々値を下げて行くのか・・。日本の凋落に輪を掛けて行くのか・・。明日からの動きが注目される。

 

晦日大田区体育館で行われた井岡対アメリカ人ボクサーフランコとの対戦は、手数の多いフランコに対し、有効打数で勝る井岡との判定になったが、残念ながら引き分けに終わる。戦前期待された相手をマットに沈めることができず、井岡に取っては残念な結果になった。結局、4団体統一王者は持ち越しになった。井上に続いての4団体世界王者の誕生を期待していた日本人フアンにとっても残念な結果であった。

さて、新春恒例の箱根駅伝、今日が復路で大八木監督率いる駒大が完全優勝。復路は全区間トップを走り続けた。これで6校目の出雲、全日本との3大会優勝校に輝いた。原晋監督率いる青学、連覇を目ざしたが、3位に終わる。往復10人の最高選手を揃えるのは、青学としても中々難しい。来年は100回記念大会。1023年、大正末期に始まったこの駅伝ももう100年になるのか・・。流石に戦争末期の学徒出陣時には中止されたが・・。

 

改めて去年の墓碑銘を見る。色々な人が亡くなっていて、その死を初めて知った人もいる。1月に米黒人俳優、シドニーボワチ94歳、海部俊樹91歳。二人とも大往生だ。

2月には石原慎太郎都知事、89歳。100%思いのまま人生を生き抜いた。その4日後、石原を傾倒し、石原も買っていた苦役列車西村賢太がタクシー内で急死した。54歳。石原を追いかけるような死だった。その奥さん由美子も又追い掛ける様にして3月に死んだ。84歳。歌手の西郷輝彦は自分とほぼ同年の75歳。少し若すぎるか・・。

3月、画家の原田泰司、81歳。信州の田舎絵を得意とし、長らく週刊朝日サンデー毎日の表紙を飾っていた。日本の朴訥な田舎を憧憬させた。独特な笑顔が忘れられない。千葉大の新藤宗幸名誉教授、75歳。こんなに若かったとは思わなかった。俳優の宝田明、87歳。中国引き上げの困難を生き延びた一人だ。森永グリコ事件、キツネ目の男、宮崎学、76歳。自分と同年だ。激しく生きた。

4月、山岳写真家の白川議員、87歳。美しい山の写真に憧れて登山を志した人も多かったに違いない。困難な雪山に上り、最高のショットを持ち帰ってきた。素晴らしい写真家だった。八ヶ岳裾野、清里に移り住んで生涯を終えた柳生博、85歳。良い生き方を貫いた。藤子不二雄88歳は、息子の好きな漫画家だった。富山の寺の息子に生まれ、南長崎のときわ荘に移り住んで、漫画家として大成した。世界最高齢者、田中力子さん、119歳の死亡を知ったのは墓碑銘からだった。120歳まで後1年。人は健康でさえあれば、120歳、130歳、140歳までも生きられるのだろう。田中さんがその一部を証明した。

5月、早乙女勝元、90歳。中学生のころ墨田の空襲体験があり、戦災被災者記念館長もしていた。歴史小説を何冊か読んだこともあった。数年前、新聞読者欄に平和を訴える投稿もあり、こんな著名な作家が一読者として新聞投稿する姿に感動した。東京地検特捜部長の熊さんこと熊崎勝彦、80歳。誰かの追悼番組だったか、テレビ画面に涙ぐんでいた事もあった。検察の鬼、鬼の目にも涙と思えた。

7月、安倍晋三67歳。前月には石井一87歳、同月には藤井裕久90歳。内閣交代劇を演じた主要プレイヤーも死んで行った。池田満寿夫の奥さんでバイオリニスト佐藤陽子72歳、女優の島田陽子69歳。それぞれびっくりする程の若い死だ。

8月、オリビア・ニュートン・ジョンが73歳で死んでいた。プラチナブロンドの美人歌手で、世界中に彼女の歌が流れていた。英恵森の96歳は大往生。ガンドクターの近藤誠73歳。自身が癌に倒れてしまった。古谷一行の78歳は突然だった。直前までテレビに出ていたが・・。京セラ稲森和夫90歳、ソ連大統領コルバチョフ91歳。亡くなる直前のドクメンタりーをチェコの放送局が放映していたが、平和に対する思いが印象的だった。

エリザベス女王96歳が死んだのは9月だったのだ。ついこの間と思っていたが、もう既に3か月も経っていた。作家の佐野真一75歳。三遊亭円楽72歳。二人とも若い死だ。もっと世の中に貢献できたと思ったが・・。

10月、アントニオ猪木79歳。最後は身体が自由にならない難病に罹ったが、元気な頃は北朝鮮に飛び、金とも親交があった。残念な人を亡くした。宇和島徳洲会の医師で腎臓移植の研究者万波誠81歳、同じく81歳の仲本工事。横断中に車に跳ねられた。

11月、村田兆治72歳。自宅火災で死を覚悟してたか・・。70歳の映画監督大森一樹も死んだ。同じ監督で崔洋一73歳。俳優の渡辺徹61歳は若すぎる。

12月、監督の吉田喜重89歳、寅さんの佐藤蛾次朗78歳、飽きた出身のあき竹城75歳、建築家の磯崎新91歳。随分以前に北九州美術館を見て、その後池袋芸術劇場を建築した。すっきりした構造美だ。

去年も又色々な人が死んで行った。自分よりも若い人も何人も死んで行った。それぞれ社会に貢献し、笑いや喜び希望を人々に与えて死んで行った。