ちゃおチャオブログ

日々の連続

2.22(水・晴れ)人の寿命、人間の運勢。

 

 

落語家の円楽、旧名楽太郎が去年72歳で死んだのは、元々癌とか脳梗塞で入退院を繰り返していて、72で死んだとしても、「矢張りダメだったか・・、回復できなかったか・・」と、その死を半ば受け入れる気持ちも周囲にはあったと思うが、昨日まで元気に生活していて、今日になって突然死んでしまったら、驚きが先に立つ。それもまだ50代、60代の高齢者とも言えない人の死は。

 

昨日落語家の笑福亭笑瓶さんが急死した。66歳。笑福亭鶴瓶に弟子入りし、黄色の眼鏡のトレードマークで、一去昨年の朝ドラ、カムカムウエルカメにも出演していた。師匠の鶴瓶は今も元気に毎週NHKの家族に乾杯に出ているが、死んで行く順番が逆になった。大動脈解離と言うから、突然の死だったのだろう。朝、自宅で倒れていたという。何年も前、石原裕次郎が急死したのも、この病名だった。大動脈が破裂するのだから、尋常では助からない。

 

先月中国人の実業家、名前は忘れたが、杭州出身の新興企業家で杉杉企業集団のアパレル関連を率いていた。東京港区の高級マンションで生活しているようで、この人も部屋で斃れ、病院に運ばれたが、即死状態だった。歳も確か66歳で、笑瓶と同年だ。資産は1800億円あったらしい。幾らお金を持っていても、幾ら有名人であろうと、死ぬ時は死ぬ。それがその人の寿命だ。

 

去年の秋、大阪大教授の医師、石倉さんが癌で死亡した。66歳。前立腺がんが骨に転移し、全身癌となっていたが、町の診療を続けていた。彼は60過ぎたら「おまけの人生」との気持ちで治療に携わっていた。彼は「癌になったら分かる。還暦を過ぎたらオマケの人生です」と周囲に話していたようだ。66歳、何も悔いず、最後まで生き抜き、微笑んで死んで行った。立派な死に方だ。天から与えられた寿命に逆らえないことを知っていた。