ちゃおチャオブログ

日々の連続

2.21(火・晴れ)バイデン電撃訪問。蚊帳の外の日本の総理。

 

世界中が驚いた。80過ぎの老人が、昨日、汽車に10時間も揺られて戦場下の首都キーウを電撃訪問した。世界の人が驚く以上に、地元ウクライナ人、キーウの市民が大感激した。バイデンは歳も歳だし、こんな危ない戦場へやって来ることはないだろうと、世界の人々も、ウクライナの人々もそう思っていた。去年、副大統領ハリスが大統領の名代としてやってきて、人々はそれで十分と思っていた。

 

ウクライナ侵略から間も無く1年。このタイミングで危険と年齢を顧みず首都訪問を決行したバイデンの勇気。彼はこの歳で尚来年の大統領選再選を考え、その一里塚として、昨日のこの大芝居があったのか。世界の観衆の向こうを唸らせた。流石米国現職の大統領だと。こんな元気と勇気があれば、再選されても問題ないだろうと。

 

一方で日本の総理。G7議長国としては、今回の広島サミット前には是が非でも訪問したかった。先月、イギリス、イタリア、フランスを歴訪した際に、行く機会もあったし、タイミングもあった。だが、総理も周りもそれを活かしきれなかった。米国だって大統領じゃなくて、名代のハリスじゃないか。日本の総理が行かなくても許されるだろう、との甘い考えを持っていた。そして、昨日のバイデン電撃訪問。驚いたどころか、腰を抜かしたのは総理とその周辺。今更、地団駄踏んでも栓無いが・・。

 

キーウを訪問し、ゼレンスキーを激励し、ウクライナ市民を鼓舞できるのは、主要国の首脳であり、取り分け今年の日本はG7議長国、リーダー国として、火の中に飛び込んでも、引っ張って行くべきだった。何をしり込みしたのか知らないが、G7首脳の中で唯一日本の総理が行かなかった。5月の広島サミットで、他の首脳の前で、堂々と振るまえない大きなマイナスを作った。その照れ隠しなのか、誤魔化しなのか、8000億円と言う膨大な資金援助を行う旨の発表を今日行った。国庫財政を自分の財布マネーと思っている。国家の中枢、内閣を自分の家族会議のように長男を補佐官にしている発想と全く変わらない。

ウクライナへの援助も、地震に見舞われたトルコ支援もG7大国の日本が援助するのは当然のことだ。ただそれは常識的な援助であり、自分の立場を浮上させるための法外な援助ではない。長男を総理補佐官にするような男には、日本の国家も財政も任せられない。