
今日午後から国会内で自民、公明の党首会談が行われた。公明斉藤党首から事前に申し入れを行っていた、政治資金、企業献金問題、統一教会問題、党役員人事、等々、自民からは殆ど実のある回答は得られず、清廉潔白、平和の党としての公明党としては、これ以上連立を続けていく意義は失われ、26年続いた連立共同体ではあったが、今日を限りに離脱する申し入れを行った。
会談直前まではにこやかな表情で臨んでいた高市党首も、斉藤党首の強い意志を覆すことは出来ず、双方別個の記者会見の場では、相手方、公明側からの突然の一方的な申し入れと、恰も公明の態度をなじる会見となった。こうした事態に至ったことを理解していないのか、理解していても変えようのない自民の現状を鑑ばみて、相手を非難することしか出来なかったのか、彼女がこんなレベルの女だったとは、思いもよらなかった。
さて、先週の土曜日、女性初の自民党総裁に選任され、順調に運べば女性初の総理、と最大のエールを送ったが、その後の自民党内役員人事等を見ていると、党内の逆行、退行が目立ち、一度は国民からノーを突き付けられた麻生元総理、現唯一の派閥、麻生派からの主要閣僚を多く受け入れ、且つ又安倍派裏金問題で秘書が有罪になった旧安倍派重鎮を重要ポストに任命した行動を見ていると、彼女に対する信頼感は薄れ、今日の両党首間の会談後の会見発言を見ていると、信頼は一気に崩れた。今更、小泉に替えようも無いのだが、小泉の方が余程かマシだった。
さてさて、自公連立が解消され、単独では総理の座を得られなくなった自民党首。公明が離れることを見越して、維新、国民に水面下での働きかけを行っていたであろうが、決選投票の場でこの2党がすんなり高市の名前を書いてくれれば、女性初の総理も実現するが、果たしてどうなるか・・。今は影が薄くなった小沢なり、喜四郎なりの薫陶を受けた政界の裏技師が出て来れば、女性総理も危ういものとなる。トランプ来日までの2週間、政治の世界から目が離せない。
