二月堂の下の広場の隅には小さな御堂四月堂が建っていた。

その更に先には巨大な梵鐘が。

ああ、国宝東大寺梵鐘だ。

美しい。先日韓国水原で見た梵鐘よりも数倍も美しい。


高台に建っている2月堂を右に見て大仏殿に向かう。下から見る二月堂は実に雄大だ。せり出した回廊には大勢の参詣者が仏にお尻も向けて、欄干に身を乗り出し、眼下の奈良市内、盆地の先に衝立のように立ちはだかっている生駒山嶺を眺めている。こうしてみると奈良は天然の要害だったかも知れない。3年前この欄干にもたれ、奈良盆地を眺め今度は生駒の二上山、中将姫のお寺へつ参ろうか、と思いを巡らしたことを思い出す。しかしそう願っても、今のこの足では生駒、葛城の険しい山中を歩くのはもう無理かも知れない。
お水取り、修二会の松明、せり出した回廊、などなどを思い出しつつ大仏殿に向かうと、こじんまりとした、本当に見落としそうな小さな御堂、四月堂が行く手にあって、こうした小さな御堂であっても、子供達にとっては何でも興味の対象になるのか、修学旅行生の何人かを集めていた。
更にその先にありました、国宝東大寺梵鐘が。東大寺大仏が建立される1年前、この同じ場所にこの巨大が鐘が吊るされた。爾来1250数年、この場所に居続けている。3度の大火にも生き延び、戦中の金属供出令にも耐え延び、今も1250年前と同じ音色を奏でている。日本の三大名鐘。去年の秋、韓国の古都水原で見た鐘よりも更に大きく、美しく、静かに釣り下がっている。先年、三井寺の割れ鐘を100円払って撞かせてもらったが、東大寺の梵鐘は撞けないのが残念だ。余りもの大音響に参詣客を驚かせない配慮だからなのか・・・。
日本の宝、掛替えのない財産とここでこうして再びまみえることの日本人としての誇りと喜びを感じた。
お水取り、修二会の松明、せり出した回廊、などなどを思い出しつつ大仏殿に向かうと、こじんまりとした、本当に見落としそうな小さな御堂、四月堂が行く手にあって、こうした小さな御堂であっても、子供達にとっては何でも興味の対象になるのか、修学旅行生の何人かを集めていた。
更にその先にありました、国宝東大寺梵鐘が。東大寺大仏が建立される1年前、この同じ場所にこの巨大が鐘が吊るされた。爾来1250数年、この場所に居続けている。3度の大火にも生き延び、戦中の金属供出令にも耐え延び、今も1250年前と同じ音色を奏でている。日本の三大名鐘。去年の秋、韓国の古都水原で見た鐘よりも更に大きく、美しく、静かに釣り下がっている。先年、三井寺の割れ鐘を100円払って撞かせてもらったが、東大寺の梵鐘は撞けないのが残念だ。余りもの大音響に参詣客を驚かせない配慮だからなのか・・・。
日本の宝、掛替えのない財産とここでこうして再びまみえることの日本人としての誇りと喜びを感じた。
鐘楼の先には大仏殿の甍が見える。

坂を下り大仏殿に向かう。

あちこちに修学旅行生が見える。

坂を下ると、大仏殿もいよいよ大きくかぶさってくる。

矢張りこここそ東大寺の中心、シンボルとなる建物だ。
