ちゃおチャオブログ

日々の連続

タイ語の勉強・辞書が先生(2)「妊娠」はどっち? 「ท้อง」หรือ「ครรภ์」?

先週来辞書の中から単語を調べる魅力に取りつかれているが、今日はその「プラネタリウム」=「ท้องฟ้าจำลอง」(トーンファージャムローン)の中で出て来た「ท้อง」(トーン)に興味を持った。
 
イメージ 1
 
 
ท้อง」は元々「お腹」という意味だが、それが「空」の「ฟ้า」(ファー)とくっ付いて「大空、天空、宇宙」までの意味を持つようになる。確かに空を見ていると、お腹が膨らんだように丸いドームを描いている。
 
その「丸さ」から来ているのか、「ท้อง」には「お腹」という意味以外にも「妊娠」という意味もある。
 
 
イメージ 2
 
「妊娠」? 「妊娠」を辞書で引くと、「妊娠」という単語は出ておらず、「妊娠する」と「妊娠している」の二つの単語が出ている。
 
「妊娠する」は「ตั้งครรภ์」(タンカン)、
「妊娠している」は「มีท้อง」(ミートン)、
更に「妊婦」は「หญิงมีครรภ์」(インミーカン)、
 
と出てる。 ・・・紛らわしい・・・。
 
そこで更に「ครรภ์」(カン)を調べてみると、これ自体「お腹」という意味があるが、「妊娠」という意味はない。但し「子宮」という意味がある。
 
・・・ああ、そうか・・・。
 
ตั้งครรภ์」(タンカン)、の「ตั้ง」(タン)は「物事の始まり」、「ビルを建てる」とか「名前を付ける」、「物を置くとか、開始する」等々、使用法は多岐に渡っている。
 
とすると、「ตั้งครรภ์」は「子宮に種付けをする」だから「妊娠する」意味になり、
既に「お腹に赤ちゃんがいる状態」は「มีท้อง」(ミートン)。
มี」(ミー)が「いる、ある」という意味だからだ。
 
だとすると辞書には「妊婦」は「หญิงมีครรภ์」(インミーカン)しか出ていなかったが、 「หญิงมีท้อง」(インミートン)、でも良い訳だ。
 
 
(あそうそう、「ミカン」と「タンカン」で覚えると、覚えやすいですね。)
 
 
 
タイにはLady Boyが沢山いて、中には手術しておチンチンを取ったガトーイ(กะเทย)もいるが、流石に「子宮」までは付けられない。
 
従って、幾らタイでも、「女性の妊婦」=「หญิงมีครรภ์」(インミーカン)はいても、「男性の妊夫」=「ชายมีครรภ์」(チヤーイミーカン)は存在しないし、又、そうした単語もない、ということでした。            いろいろ勉強になりました。
 
 
         กะเทย