ちゃおチャオブログ

日々の連続

インド世界遺産の旅(29)世界遺産「タージマハール」。

さて、これからタージマハール聖堂に向かう。
 
 
 
この湖面に浮かぶ影も何とも言えない。
 
 
 
全くのシンメトリーだ。
 
 
 
ああ、入って来た前門もここから見ると素晴らしい。
 
 
 
全く、一寸の瑕疵もない聖堂だ。
 
 
さあ、中に入って見よう。
 
 
 
左右にあるドーム、ミナレットも均整が取れている。
 
 
偉大な建築美だ。
 
 
 
細密画を施されたファサード
 
 
 
言わずと知れた世界遺産「タージマハール」。世界に一体幾つの世界遺産があり、この広大なインドに幾つあるかは知らないが、この「タージマハール」こそは正真正銘の世界遺産で、ユネスコにより1983年、インド最初の遺産として登録された。この均整の取れた総大理石造りの殿堂は、インドのみならず、世界の文化遺産となっている。年間400万人以上の観光客が来訪し、内、外国人も20万人を越えている。人類が永遠に保存し続けるべき建物だ。

アクバルの後を継いだムガール帝国第4代皇帝「シャー・ジャヤハーン」。「シャー」も「ジャハーン」も王、皇帝の意味であるが、この二つを合わせ「王の中の王」、が「シャー・ジャハーン」であった。17世紀前半(江戸時代初期)、インド・ムガール帝国は最大の版図を広げ、国力は充実し、財政も豊かだった。そうした帝国絶頂期の時、シャージャハーンは亡き妃「マハル」の為に、22年の歳月を掛けて、この場所に当時世界の最高の技術と粋を集め、霊廟を作ったのだった。

美の殿堂。薄く張った水面に浮かぶシンメトリックな建物。何百年にもわたってこの場所にあるが、イギリス当時前の一時は、ジャングルに覆われていたという。信じられない話だが、現存するアジアの偉大な遺跡、アンコールワットにしてもボロブドールにしても、王朝が崩壊した後の巨大な霊廟は、皆同じ趨勢を辿り、一時は自然の猛威の中に屈したが、再び人間の力により、無秩序のしじまから蘇らせることができた。

美の殿堂を見るのに言葉はいらない。近づいて、四方八方からただ眺め、写真に収めるだけで良い。もう再び見ることも無いであろうこの聖堂を目に焼き付けて置けばよい。
 
 
 
 
ここからの前庭も素晴らしい。
 
 
 
心して中に入る人々。
 
 
 
素晴らしい彫刻だ。
 
 
 
美の殿堂と言うに相応しい。
 
 
 
館内は撮影禁止で、外に出て、裏を流れる河「ヤムナー河」を見る。
 
 
 
晩年シャージャハーンが幽閉されていた城は、この塔の先の方の河岸にある。
 
 
 
川は千古の時を越えて流れ続ける。
 
 
 
素足で歩くタイルの感触が気持ち良い。
 
 
 
聖堂に寛ぐインド人観光客。