


梅雨の中の晴れ間。朝から湿気の少ない爽やかな日曜日。前前から約束していた、Takaさんに野川の合歓を案内する。
合歓は桜と違って、木があちこちにある訳ではない。この広い公園でもポツンポツンとしか咲いていない。数日前に丁度綻び、今日は天気も良いに気持ち良い花見になる。
合歓が丁度4分、5分咲きに咲いている。Takaさんにとっては、子供の頃、学校への行き帰りに見て以来、60年振りに見たとのこと。淡いピンクの花が何とも言えず、奥床しい。
合歓の木の下の芝の上でお昼。目の前は大きな柳の並木。街中で見る柳よりも倍近く大きい。初夏の風に柳の葉が舞っている。
「象潟や 雨に西施の 合歓の花」
「田一枚 植えて立ち去る 柳かな」
お昼を終え、野川の源流、岩清水を見て、公園の反対側に回る。梅の実は既に遅かったが、落ちているのを幾つか広い、食べる。プラムの味覚。
Takaさんの足が丈夫なら、この先の浅間まで行き、更に素晴らしい合歓の木を見る予定でいたが、無理は禁物。浅間行は次の機会の楽しみに取っておく。
広い公園に子供達が遊んでいるのを眺め、公園横のバス停より、ムサコに帰る。
好天の日曜日、8500歩を歩き、程よい疲労。良い1日だった。
「往く春を 近江の人と 惜しみけり」


