ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.17.(日・曇り強風)人の運命。

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人の運命は分からない。その時になるまで自分自身ですらも分からない。今回の熊本地震で、旅行中の香川県からやってきた40歳代の夫婦が、宿泊していたロッジが山崩れで流され、現在行方不明になっている。14日木曜日の大地震で、南阿蘇村も被害を受けたが、ロッジは無事だった。他の予約j客は余震が心配だからと、宿泊をキャンセルしたが、この夫婦だけは、今現在九州を旅行中で、建物が無事ならと、予定通りに宿泊したが、その日の真夜中の第2震でロッジは潰れ、山も崩れ、土砂に埋もれた。遺体もまだ発見されていない。この第2震の直前まで、夫婦には自分たちの運命は分からなかった。不運としか言いようがない。せめてもの救いは楽しい旅行中に旅立ったことだった。

先週99歳で亡くなった元NHKアナウンサー、秋山ちえこさんは、戦時中の18歳の時、北京空港から飛行機に乗る直前、軍人がやってきて、無理やり搭乗を交代させられたが、その飛行機は離陸直後に墜落し、全員死亡した。秋山さんも乗っていたら、18歳の命で旅立った。が、彼女は一度は亡くなった筈の命を長らえ、99歳の天寿を全うした。人間の運命は、どこでどう転がり、穴が開いているのか、その時になるまで誰にも分からない。

騎手の内田博幸は5年前の11年5月、落馬事故で首の骨を骨折し、生死をさまよったが、慈恵医大の手術により一命を取り止め、自己努力もあったが、その後現場に復帰し、皐月賞有馬記念と重賞レースの優勝を重ねた。彼自身が希望を捨てなかった、強い上昇志向があったのだが、その陰には元フリーアナウンサーの奥さん、文子さんの強い精神的な支えがあった。強い夫婦愛の絆が彼の運命を変えたのだろう。運命に打ち勝った証左かも知れない。

昼、少し散歩に出たが風が強く歩くのも大変で、すぐに引き返す。昼間は山内昌之VS中村彰彦の対談集「名将と参謀」を読む。二人の知識造詣の深さに感心する。夜埼玉から帰宅。


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