ちゃおチャオブログ

日々の連続

湯河原の1日(2)城願寺の栢槇(天然記念物)。

湯河原駅前にはしゃれた喫茶店もあった。
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駅から歩いて5-6分の丘の上に城願寺がある。うっそうとした山道だ。
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奥に山門が見える。高台の上にあるお寺で、まるで昔の城塞のような感じもした。
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両脇の仁王像に守られた立派な山門だ。・・後ろの巨木はなんだああ・・
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幹のよじれたすごい古木だ。
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湯河原駅から歩いて5-6分、駅裏の坂を上った先に古刹成願寺がある。そこは土肥一族の菩提寺であり、墓所もある。湯河原を訪問して欠かせない場所の一つである。朝自宅を出た時は小雨も降るかとも思われた空も、ここまで来たら薄日も差すような秋の陽気。静かな住宅地を山の方に向かって歩いて行く。

「萬年山城願寺」。山門の下に立つと歴史の重みを感ずる重々しい寺だ。下から眺めるとこの寺の名前に「城」という文字が使われているのが良く分かる。山門の奥から今すぐにも山僧、山法師が薙刀を手にして石段を下ってきそうな雰囲気である。人っ子一人いない参道を山門に向かって進んでいく。門の両側に憤怒の形相をした仁王像が寺社を守っているが、それよりももっと圧倒的なのは、山門の後ろに覆いかぶさる枝葉を伸ばしている異様な形状の古木で、見るからにひねた感じだ。心の曲がった人間は境内に一歩たりもと入れないぞ、と言わんばかりの形状だ。

その巨木に圧倒されつつ境内に入り、案内を見ると、この巨木は樹齢800年ほどの柏槇(ビャクシン)で、県の天然記念物になっている、とのことである。・・800年、とすると石橋山合戦の前後の頃のことだ。ああ、頼朝がこの場所へ逃げ延びてきた時にはまだ幼木だったのか・・。それとも鎌倉幕府を開いた後に、賜ったのか・・。このねじり曲がった巨大木を眺めていると、800年間の紆余曲折、歴史のねじれを感じさせるものがあった。



樹齢800年の栢槇(ビャクシン)という。県指定の天然記念物になっている。
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このねじれ具合、800年の間にいか程の世のねじれを見てきたか‥
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境内の案内板。この栢槇のこと、頼朝のこと、土肥一族の事績が開設されている。
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800年の風雪に耐えた実に硬直な槇だ。
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境内からは眼下の湯河原の街並みが見渡せた。
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