ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(117)香港入境。

この半地下道の先に香港入境チェックポイントがある。
イメージ 1



コンコースの両側には免税店もあるが客の入りは少ない。
イメージ 2



自分にとっては興味も関心もなく、素通りして通過したが・・。
イメージ 3




深圳・香港の境界線上に立つ建物を今度は香港サイドから見る。全くこれは北京飯店を裏側の王府井の方から見た感じにそっくりだ。
イメージ 4




ああ、鉄道案内が出ている。羅湖站。・・ああ、50年前と同じ名前の駅名だ!
イメージ 5




香港市内の地下鉄路線図が出ている。尖沙咀までは乗り換えなしで行ける。
イメージ 6





香港を高速船でマカオに出て、珠海、広州と回って、今日深圳から長いコンコースを歩き、地下道を潜って香港に入境した。随分長い間の旅行をした感覚ではあるが、思い出してみれば僅かに5日間だ。みな初めての土地で、自分の眼には珍しく新鮮に映り、1日が24時間ではなく、その倍、3倍の長い時間に感じられたのかも知れない。実際、自分にとっては感動の5日間だった。

昔の、まだ国が別だった頃の名残を残しているのか、コンコースの両側には免税店のような店も何店舗か並んでいる。当方、別に買うものもなく素通りするが、一般の人も同様で、店の中に入っている客の姿も見えない。どの程度の免税利益があるのか知らないが、この出入境チェックポイントを通過する人で、免税店に用のある人は殆どいないだろう。どうして店が維持されているのか理解できないが、今では免税品というよりか、税関職員等の日用品を売るコンビニみたいになっているのかも知れない。

以前返還直後の沖縄も同様で、沖縄特措法で税金分5%が安くなり、沖縄帰りの旅行者、出張者はウイスキーやタバコなどを買ってきたりしていたが・・。本土復帰に係わる沖縄と香港の共通点のようなものを見る思いがした。

香港・マカオを出た時もそうだったが、パスポートは電磁的処理で、パスポートのどこにもスタンプは押されず、小さな記録済み紙片を渡されただけだったが、入境時も同様で、係員はパスポートを読み取り機にかざすだけで、直ぐに手続きは終わり、こうして、実際にも中国を後にした。次にいつ来るかは予定はないが、近い国だから、又、いつでも来れるだろう。

入境して香港サイドに出ると、直ぐ先に鉄道駅の案内が見える。羅湖站(ラコテイン)。そうだこの名前だ。半世紀前、まだ学生の頃、香港九龍駅から広軌の列車に乗って、香港境界のぎりぎり、ここから先は中国という、ぺんぺん草の生えた駅までやってきたが、その駅の名前が羅湖站だった。今もまだ同じ名前を使っている。でもまあ、それは日本でも同じで、新橋駅など、日本に最初に鉄道が敷かれた150年前の駅名を未だに浸かっている。駅名は一旦決められると、余程のことがないと名前の変更はないのかも知れない。

鉄道駅のホームに上がり、もう一度外の風景を眺める。なだらかな起伏の向こうに中高層の建物が密集して見える。ここからでは香港側なのか中国側なのかは判断がつかない。いずれにしても、先刻深圳サイドで、警備員の背中のマークにこの羅湖の名前を見たが、この辺りのどこかに羅湖という名前の湖でもあり、中国も香港もこの付近の地名を羅湖と呼んでいるに違いない。さあ、電車が入線してきた。香港に戻ろう!



駅のホームだ。50年前からは全く想像もできない変わりようだ。
イメージ 7



ホームから最後にもう一度周辺の景色を眺める。
イメージ 8



山の向こうに集合住宅が見えるが、香港か深圳か・・
イメージ 10




いずれにしてもこの辺一帯は羅湖という地名になっているんだろう。
イメージ 9



ホームに人も増えてきた。
イメージ 11



ああ、香港行の電車も入線した。イザ、香港へ!
イメージ 12