ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(28)Renfeに乗って隣駅へ。

新幹線に合わせ、この駅も改装されたのかもしれない。ホームや待合室なども新しい感じだ。
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上り、マドリッド方面行のホームには、かなりの乗客が列車を待っている。
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さて、新幹線がやってきた。4両連結の短い編成だ。
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それでも車内はガラガラ。殆ど客は乗っていない。
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駅を出ると直ぐにも豊かな田園風景が広がる。
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スペインの新幹線については以前何かのニュースかテレビ番組で見た記憶もあるが、実物を見るのは今日が初めてだ。サンチャゴ駅ホームに滑るように入って来た新幹線。又スマートに滑り出していく。新幹線は日本独自の特許かと思っていたが、今では中国でも台湾でも新幹線に乗ることもできる。明日のポルト行、ここから新幹線に乗って行ってみよう。

駅の窓口で聞いてみると、鉄道はまだセクショナリズムなのか、欧州の国境の壁はとうの昔に取り払われたが、鉄道に関しては、まだナショナリズムが幅を利かせていて、ポルトガルまでの直通列車は無いとのこと。国境の町ヴィーゴまでは新幹線で行けるが、そこでローカル線に乗り換えれば、ポルト行の電車がある筈だとの事。兎も角ヴィーゴまで行かないと、ポルト行の列車や時刻は分からない、とのことである。それではと、取り敢えずは明日のヴィーゴ行切符を買うことにした。

それにそうだ、ここまで来たのだから、一駅隣のパドロンまで足を延ばしてみよう。当方、良くは知らないがスペインの誇るノーベル文学賞のカミロ・ホセセラの生まれ故郷だ。どの道時間は十分ある。幾ら田舎の路線とは言え、午後も数本程度の列車は運行されているだろう。ついでに新幹線がどんなものかも乗ってみたいし。で、駅員にパドロンまでの往復を聞くと、あと10分程でヴィーゴ行があるという。帰りが心配なので、帰りの電車を聞くと、かなり本数もあって、1時間に1本はあるようだ。では、早速パドロンまで行って見よう!

新幹線に乗って見ると、中はガラガラ。1車両に2-3人と言った処だ。この新幹線、どこの駅をスタートしてやって来たのか知らないが、マドリッドバルセロナ辺りの大都市周辺ではそれなりの乗客もいるかも知れないが、こうした辺鄙な地方になると、まるで空気を運んでいる。どこの国の国鉄もこんな具合だから、左前になるのは当然だ、

パドロンまでは僅か15分の乗車。駅を出ると直ぐにも左右に豊かで落ち着いた田園風景が広がる。皆、どんな職業でどれ程の収入を得ているのかは分からないが、見た感じは裕福そうだ。何不自由ない穏やかな田園生活を営んでいる様は、今朝空港からシャトルバスでサンチャゴバスセンターまで乗ってきて見た左右の丘陵地の風景と変わらない。スペインの個人所得が如何ほどかも知らないが、見た処、日本人よりも優雅な生活を送っているかに見えた。そんな風に車窓の風景を楽しむ間もなく、パドロン駅に到着した。



ここガリシア地方はスペインの中でも貧しい州に数えられているが、見たところ、生活は豊かなようだ。
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新幹線の中では昔の日本でもあったように、現在の走行時速、天候等が表示されている。
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現在時速157K/H,気温は20度、現在時刻2時7分。
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乗車して15分程で隣駅パドロンに着いた。
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ここは無人駅で、降りた人はパラパラと2-3人。駅前の空き地に車を止めてあって、皆車で去って行った。
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