ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.6.(月・晴れ)職業は殺人スカウトマン。戦争の足音。今年の灯油。

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彼の職業を尋ねたら、「殺人スカウトマン」と答えるだろう。彼はしばらく歌舞伎町で夜の街のホステススカウトをやっていて、つい最近では売春法違反で逮捕され、執行猶予の判決を受けていた。
すれすれのスカウトで腕が良かったのだろうが、執行猶予でそれが出来なくなり、今度はそのスカウトの腕を生かして、自殺願望者を募った。相手は、元々自殺の願望者だから、面白いように引っかかった。ライン上でちょっと甘い誘いを掛ければ、労せずして獲物が得られた。1週間に一人の犠牲者は、その後の解体処理の時間等を考えれば、やむを得ないインターバルだったかも知れないが、解体処理のスピードアップが図られれば、3日に一人、或いは1日おきの殺人スカウトも可能だったかも知れない。
僅か20㎡にも満たないワンルームは、この殺人スカウトマンの餌食にかかった静かな解体処理場になったのだが、解体する前に睡眠薬とか、意識を失くしているから、物音も叫びもない、あるとすればテレビの音位の、静かな解体場だった。臭いは慣れる。やっている内に鈍麻する。
昔山奥で鬼婆がいて、村から子供をさらってきては、山奥の静かな谷あいで子供の肉を食べたり、髪の毛を集めたりの、子供心に怖いおとぎ話があったが、彼、白石は現代の鬼婆になって、ネットで人をさらい、街中のワンルームで静かに殺し、命と金品を奪っていた。
こんなことは誰でもできることではない。誰にもできないことを彼は平然とやり遂げ、今回明るみに出なかったら、行方不明者は闇から闇に葬られ、その数数百人、数千人に及んでいたかも知れない。全国の行方不明者5万数千人の数からすれば大いにあり得たことだ。

こうした事件を見たり聞いたりしても、人々はそれ程の戦慄を覚えない。それは事件が日常生活の延長線上で起きていることであり、テレビに映る八王子駅も座間駅もワンルームも普段見慣れた光景であり、現実の惨殺現場が映し出されている訳でもなく、苦痛に満ちた首だけの頭が頭が写っている訳ではないから、人々にとっての残虐な臨場感は希薄なものとなる。
同じような殺人パターンで、米軍コロラド州の戦略基地で働く兵士達がいる。そこでは大きなリモコン画面を見て、遠く1万キロも離れたアフガンの地で、無人攻撃機をリモコン操作して、ゲリラ基地を攻撃し、大きな戦果を挙げているのだが、そこで行われているのは、家庭のゲーム機を大型にしたものの操作に他ならず、その延長線上にあることだ。だからそこで働く兵士達には、目の前で敵と遭遇し、殺し合いを行ったベトナム戦争時の兵士が侵された精神的なトラウマは希薄なものとなろう。
殺人がゲームのように行われ、この白石のようにスカウトマン的に行われ、世の中に害を与える敵は殺されてしかるべきであり、死にたい願望者には死を与えてやる。これ等の行為に罪悪感はなく、兵士であれば給与を、彼であれば金品をその仕事の報酬として得る。
今回事件でマスコミは騒がしく、学者は黙して語っていないが、煎じ詰めればこういう事だ。ActiveとVirtualの境目が無くなりつつある現代の一つの事象だ。驚くことではない。殺人リクルーターの彼の手腕を褒めるべきかも知れない。現代の空虚な英雄だ、と本人は思っているだろう。


戦争の足音。トランプと安倍が二人でどんな密約を交わしたのか知らないが、米国産軍体は戦争をしたがっているに違いない。世界の紛争は絶え間ないが、大きな戦争はイラク以来もう20年になる。そろそろか・・。けつの穴がうずいてきているか・・


毎年11月の第1月曜日が灯油の販売開始日。今年は1580円でスタート。確か去年と同じ値段だったか・・。WTIの原油価格は去年と変わらないか・・。



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