東京１００景（４）東京ウオーク３５キロ・最後に脱落、完歩ならず。

芝公園の少し先、増上寺の山門とその後ろの六本木の高層ビルが見えてきた。

左の日比谷公園、右の帝国ホテル前を通過。

帝国劇場からはもう丸の内だ。

馬場先門から右を見ると東京駅が見える。正面の新丸ビルも超高層になっている。

赤レンガが蘇った東京駅。今はここから各国新任大使が馬車で皇居に向かう。

芝公園で最後の休憩を取って、後は残り６キロ、一気に攻め上げる。と言いたい処だが、当方の足は既にガタガタ。漸く引きずって前進あるのみだ。ここから先は、他のメンバーには先に進んでもらい、自分は後からゆっくり行くことにした。ここまで来れば完歩とは言えないまでもほぼ８割がたは達成できた。前進する９人は今でも１００名山へ登っている健脚ぞろいだ。それに比べたら、自分などへなちょろも良いところだ。それがここまで約３０キロ、皆さんに引っ張られ、漸く付いてきたが、もうそろそろ限界に近い。この辺りは地下鉄ＪＲ、駅はあちこちにある、いつギブアップしても良いのだが、行けるところまでは行ってみよう。

芝公園を出ると直ぐに増上寺の大きな山門が見えてくる。その先には今や高層ビル街と化した六本木界隈の幾つかの超高層ビルも見えてくる。知っているのはヒルズ位だが、その後、幾つもの同じようなＳｋｙ　Ｓｃｒａｐｅｒが建設されているのだ。日本も漸く世界に誇れる首都になりつつある。

御成門を過ぎ内幸町に入ると、もうそこは都心部。左手に日比谷公園、右手に帝国ホテルを見て進んでいくと、帝劇前の馬場先門、ひょっと右を見ると、去年新装なった東京駅舎が見える。赤煉瓦の東京駅が見事に蘇り、ここからは又新任大使の陛下謁見式に、古式豊かな馬車に乗って皇居に向かうのだ。その駅前大通りの角に高層化した新丸ビルと赤ビル東京海上とその先の白ビルＡＩＧビル。嘗て自分もここで働いていたのだ。そんな昔のことを考える余裕もなく、引きずる足を前に進める。

外神田に差し掛かった頃、時計を見ると既に５時半。今日の予定では御徒町の到着時間だ。ここからは残り僅かに２キロもないだろう。普通の歩行なら３０分もかからない。今のこの状態だと１時間近くは掛かるかも知れない。３０分程度の遅れなら良いが１時間となると・・。やむを得ず、神田から二駅、秋葉原を通り、御徒町まで電車で行くことにした。

宴会場、九州力に着くと、メンバーはまだ誰も来ていない！　えー、そんなバカな。彼等はもうとっくに着いている筈じゃなかったのか・・。待たされること約３０分、メンバーが漸く疲れ切った顔をして店に入ってきた。・・なんだ、彼等もこんな時間がかかったのか・・。だとしたら自分も最後までガンバレば良かったか・・。が、それも今となっては後の祭り。どの道、もう自分の足は動かなかっただろう。

全員揃ったところで、今日１日の健闘を祝す、カンパイ！ビールが本当に美味しく飲めた。何杯もお替りした。ビールがこれ程美味しく感じられることもめったにない。疲れが徐々に回復して来るのが、実感できた。皆さんのお陰で良い１日を挑戦することができた。今日も又、自分の金字塔になるだろう。歩行距離を調べると、歴代２位。自宅から自宅までの総距離は６０，６０１歩。距離にして４３．０２キロ。脂肪燃焼量は２２０ｇとなっている。ちなみに歴代１位は去年の三浦半島一周歩行で、それは３月１９日に達成されて、総歩数６０，８４２歩、総距離４３．１９キロ、脂肪燃焼量は２２３ｇと記録されている。この二つの記録、多分もう破られることはないだろう。確かにこの二つの記録は自分の生涯の金字塔になるだろう。