ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(152)パンプローナ市役所前の往来。

人の流れも増えてきた。ああ、こんな場所にバーガーキングの店もある。
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もう旧市街の中心部に近い。間もなく市役所だろう。
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人通りも賑やかになってきた。
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ああ、漸く市役所へ出てきた。この前の広場から牛追いが始まるのか・・
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サンフェルミンの牛追い祭り、何百年も前から行われている。ヘミングウェイが世界に紹介したのだが・・。
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闘牛場からは700-800m程か、1キロもないだろう。古びた通りの商店街を通り抜けて、漸くパンプローナ市役所前に出てきた。これも又古風な建物だ。ここで今でも市政が行われているとは思えない。どこか違った場所に近代的なオフィスを構えているのだろう。この旧市役所の前の広場で、近郷近在から集まってきた牛を臨時に作った柵の中に集め、ヨーイドン!の号令一下、牛は一斉に闘牛場に向かって走り出す。と同時にそれを待ち構えていた群衆もその牛を追いかけるように一斉に走り出す。

それはサンフェルミン、毎年7月7日、この町の守護聖人フェルミンを祝うお祭りの行事として行われる。勇壮さは諏訪神社の神木落としと似ているが、諏訪の行事は50m程の坂を僅か数分で下り下りるのと違って、こちらは今自分がぶらぶら歩いてきた旧市街の石畳の道路を700-800m、数十分間に渡って行われるのだ。死者の数を競い合っても詮無いことだが、諏訪では希にしか発生しないが、こちらでは屡々である。それだけ血の気の多い祭りともいえる。スペイン人が血気盛んな民族と言われる所以かも知れない。

この辺りの路面を見ると、路上に1-2m幅で縦縞の線が引かれている。それはずっと先の方まで伸びている。最初は何か分からなかったが、街の人に聞くと、これは巡礼の道を示すマークで、巡礼者はこの縦縞のマークを目印にずっと歩き続ければ、最後にはサンチャゴデコンポステラにたどり着けるとのことである。この横線と横線の真ん中には貝のマークが埋め込まれている。これはシェル(Shell)のマークだ。巡礼者はリュックのどこかにこの貝殻を結び付けて歩いている。先般自分がサンチャゴで買った巡礼帽にもこのシェルマークが付いていた。

シェル、貝蠣は海中を移動すると言われる。海を旅する。イギリスとオランダの合弁石油会社にロイヤルダッチシェルと言う、世界でも有数な大会社があるが、その会社のマークも社名の通りにシェルだ。日本のガソリンスタンドにもシェルマークはある。石油は将に車の燃費。移動のための必需品だ。

シェルのマークを追いかけるように、この商店街の道路を少し歩いてみることにした。この先に何があるのだろう。多分、サンチャゴほどではないにしても立派な教会があるに違いない。市役所から先のこの道路、闘牛場の方には一般の観光客しか見なかったが、ここから先はリュックを背負った巡礼者やそのグループを多く見かける。ここは既に巡礼道になっているのだ。



29°、空気が乾燥しているせいか、それ程蒸し暑くは感じない。
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さて、市役所から先、闘牛場とは反対の方向に歩いてみよう。・・路面に縦縞の横線が引かれているが??
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横線はずっと先まで続いている。後で知ったが、このマークはサンチャゴまで続く巡礼道の目印だ。
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横線と横線の間には貝殻のマークが埋め込まれている。
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巡礼道に入ると、巡礼者の姿を多く見かけるようになった。
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