ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.27.(日・晴れ)初老の死。

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ここ数日初老の人の死が目を惹いた。2-3日前、パンチ工業の社長武田さんが病死、66歳。新聞の死亡記事で、詳しい病名は不明だが、余りにも若い。随分以前に何かの経済記事でこの会社のことを知ったが、大田区地場産業で、紙とか製品に穴を開ける特殊技術を持っていて、そこから「パンチ工業」という会社名にしたようだ。業績を順調に伸ばし、今では欧米、アジア方面にも製造拠点を持っていて、1部上場企業に成長している。現職社長の急死で、会社も大変だろうが、乗り切ってやっていくに違いない。

 

吉田博美は地味な政治家で、余り表舞台には出て来なかったが、参院自民党のドンとも言われた男で、金丸の秘書をしていて、それ以前のドン、青木とか竹下の系譜を継ぐもので、自民内では隠然たる力を持っていた。今年の4月、病気療養を理由に政界を引退したが、僅か半年で還らぬ人となった。脳腫瘍悪化による急性心不全。70歳。引退後は総裁特別補佐をしていたが、彼の死によって、誰が喜び、誰が苦虫をつぶすか・・。政治家は案外短命も多い。山形出身の参院予算委員長、岸さんも議員を辞めて、半年もしない内に亡くなった。いや、山形と言えば泣きの加藤もいた。彼もそんな歳ではなかった。議員を辞めて、あっという間に死んでいった。

 

新聞の同じ頁には、吉田博美氏よりも大きな扱いで、法隆寺第129世住職大野玄妙さんの死亡が伝えられていた。この僧侶のことは良く知らないが、顔写真付きで出ている。71歳。自分よりも若く、写真も若々しい。肺がんとのことだ。門外不出の百済観音を来年の3月から上野国立博物館で展示されることになったは、それを見ることもなく逝ってしまった。66歳、70歳、71歳、皆自分よりも遥かに若い。

 

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