コロナ禍は今までの世界の既成概念を根底からひっくり返す。コロナ禍現象に人知は付いて行けない。ほとんどの主要国が外出禁止令を出し、今や高速道を走る車は皆無に近い。国内航空便も8割が減便が、国際線に至ってはほぼ運航停止状態。昨日は豪州２位の航空会社ヴァージン・オーストラリアが経営破綻した。こうした中、ガソリンの需要は極端に先細り、じゃぶじゃぶに余った状態になっている。昨日はＷＴＩ先物もとうとう１０ドル台に落ちてきた。一時、オイルショック時代の高値７０ドル、８０ドルの時代が夢のようだ。アメリカの原油掘削、リグ業者はもう悲鳴も出ない。座して死を待つ体たらくだが、そこはトランプ、必死の救済を行っているが、果たしてどこまで続くか・・。
今朝のＮＹマーカンタイル先物市場、期近物が何と５０ドルも下げて、終値マイナス４０ドル！ 原油価格がマイナスだ！ 原油が米国始め世界中にあり余って、既に貯蔵場もなく、お金を払うからどうぞ買って下さい、と。１バレル約１６０Ｌを業者が４０ドル払うので、是非買って下さい、と。全く天地がひっくり返った状態だ。この状態が長引けば、バタバタ潰れる業者も出てくるし、幾つかの国も破綻国家になるだろう。その筆頭はロシアかも知れない。地球上からプーチン・ロシアが無くなれば、世界も少しはすっきりするだろう。
しかしこんな世界史上で売り手と買い手が逆転するような現象は嘗てなく、全く理屈では考えつかないことが起きている。今日のこの逆転がコロナによる世界の経済を破滅させる第一段階でなければ良いのだが、この奇天烈な出来事で、ＮＹ市場も大慌て、約６００ドルも下げる。今日の東証もそれに釣られ約４００円の下げ。いや、東京に限らず、世界中の市場を揺さぶっている。全く何が起こるか分からない時代になってきた。
