ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.10(日・晴れ)バフェットさん5兆円の損失。

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今日は雨の予報だったが、雨にはならず、1日晴れ間が出ていた。コロナ禍で、天候を予測する大型コンピューターも機能が落ちているのか・・。航空機が飛んでなく、航空機からの天候情報が入らなくなっているのもその一因にあるかも知れない。

その航空機産業、どこの国も滅茶苦茶な状態で、先週ANAが4半期の決算、450億円の赤字を計上したが、豪州では既に倒産した会社もあり、次にどこか、の戦々恐々の状態だ。

その航空機株、世界最大の投資会社、バークシャー・ハサウエイを率いる世界トップ5にも入る大金持ち、バフェットさん、今回のコロナ禍で、持っていた航空機株をすべて売り払った、とのことである。航空機産業は、この先、見込みがなく、回復には何年もかかるだろう、との予測だ。

先週、オマハ本社で行われた決算報告で、1-3月期、490億ドル、日本円で約5兆3千億円の損失を計上した。この投資会社の保有時価は約1800億円、約20兆円だが、その四分の一、25%の資産が失われたことになる。5兆円と言ったら、殆どフィリピンやベトナム当たりの国家予算に相当するが、1国が潰れた位に大きな損失だ。これから更に4-6月期は、前期以上の損失が生じるだろうし、資産も半減以下に萎むだろう。

最大の会社、バークシャーがこんな酷い状態だから、他の投資会社も軒並み、大きな被害を受けているだろう。米国には他に石油掘削業者、リグの問題がある。NYMXの原油先物は、一時マイナスになったこともあったが、今は漸く20ドルを回復し、25ドル近辺まで上げている。しかし、このレベルでは、どこのリグ業者もやっていけない。損益分岐点は40-45ドルと言われている。このまま原油が上がらないと、倒産会社が続々出てくるかも知れない。経済活動を再開しない限り、原油が上がる見込みは全くない。

各国政府が航空業界、リグ業者に最大限バックアップして、倒産を食い止めてはいるが、どこまで可能か・・。まかり間違えれば、昭和の初め、世界を襲った大恐慌の再来がないとは言えない。今は国が札を増刷し、国民に対し手厚い保護をしているが、そうなれば、保護も何もない。自殺者や、人身売買などの悪夢も襲ってくるかも知れない。全く、この先の予断は全く許されない。

 

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