ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場最後の巡礼(4)昨夕はスペイン料理の夕食を食べ、今朝は露天風呂に入り、和定食を食べて最初の霊場へ。

ホテルの直ぐ近くにあるスペイン食堂、「Con Tapas」。

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地元出身の女性がスペイン留学の経験を生かして、小さな食堂を開いている。(前夜は写真が取れず、翌日の日中に撮影。)

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スペインのセット料理。赤ワインによく合った。カルネも美味しかった。

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朝一番に屋上露天風呂に向かう。

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先客が一人いて、自分が出る時に一人入ってきた。

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昨夕は金刀比羅宮参道入り口付近に1件飲み屋があるだけで、他にはホテル近辺にはスペイン料理店があるだけ。琴平駅前まで歩いて行けば何かの店はあるかも知れないが、4-5分歩いて行くのも面倒だ。うどんは諦めてこのスペインの店に入ることにした。「Con Tapas」。日本流に言うと「食事処」か・・。何かこんな看板はスペイン旅行中にも見たことがある。「Ristrante」よりは少し格下で庶民的なのだ。香川で最も古風な町金比羅山で、全く珍しい取り合わせだ。その組み合わせが面白い。

店内はテーブルが3席ほどの極くこじんまりした家庭的な店。客は誰もいない。奥の厨房からこの垢ぬけた店にお似合いの中年女性が出てきて、注文を取る。自分にはスペイン料理など分からないので、任せることにした。セット料理が良い、とのことで、それをお願いする。「ワインのコスパが良いですよ」と勧められ、1杯500円の赤ワインをお願いする。スペインワインの良し悪しは分からないが、ドンキに行けばボトル1本500円で買えるのだが・・。自分の舌は??凝っていないので、ドンキのワインとの然したる違いは分からなかった。

女性は画家を志し、若いころスペインに行って生活し、そんな中で料理法を覚えたとのこと。確かに家庭の料理法、味付けのようにも思える。メキシコ風のビーンズ、ピントビーンズのようなものも付いてきたが、これも又メキシカンではなく、スパニッシュとのこと。普段は東京池袋の西口辺りに住んでいて、介護の為に東京と香川を行き来していたが、今はコロナ禍で往復ができなくなり、地元の琴平に帰ってきて、日中はパソコン相手のリモートワークをしているとのことである。

店内にはロンドンテートギャラリーのカジンスキーの大きなポスターが掲げられていて、ロンドンにも数年住んでいたとのこと。もしもこのポスターがターナーの絵だったら、ワインをもう1杯追加し、イギリスやスペインの話でももっとしようかなと考えていたら、小太りの白人が若い女性を同伴してやってきて、賑やかに注文を始める。この白人はこの町に住んでいて、よく店にやってくるとのことだった。この店の常連さんだ。自分はそれを汐に店を出ることにした。帰り際、夜食用にガーリックトーストを3枚焼いて頂く。ニンニクは秋田が有名であるが、ここ琴平は2番目の生産量で、琴平ニンニクとして全国的に売り出し中とのことだった。後で部屋に戻って食べたら、確かに芳しいニンニクの香りがした。

 

ホテルの部屋は6階にあり、同じフロアーに大風呂があり、部屋に戻り、早速琴平温泉元湯に入る。この時間帯入浴客は誰もいない。大きな風呂を一人で貸し切りだ。すっきりした淡白な温泉で、どことなく道後の湯と似ている。同じ四国県内で湯質が似ているのかも知れない。風呂上がりにロング缶を飲むが、どうも寝付かれない。強い小瓶を持ってくれば良かったか・。今更着替えて隣の「Con Pasta」へ出向くのも無粋だ。それにまだ開いているかどうかも分からない。ここ数年、年々睡眠が浅くなってきているが、旅に出て枕が違うと殊更だ。いずれ寝に着くだろう。諦めて睡魔を待っているしかない。

8階にある屋上展望露天風呂の営業は朝6時から。漸く陽が明け始める頃、窓の外も明るさを帯びてくる。少し早めに行ったら先客が一人いた。小さな湯舟だが、見晴らしは良い。目の前に金比羅山が横たわっていて、その反対側は琴平の街。琴電の駅も小さく見える。ずっと遠方には讃岐富士も見える。その先には瀬戸内の海。360度の景色が見えた。今日から巡礼が始まる。露天風呂を早めに上がり、2階の宴会場で一番客で朝食を食べ、今日最初の霊場、第六十六番雲辺寺に向かう。讃岐一国二十三ケ寺の最初の霊場だ。八十八ケ寺中、標高の一番高い場所にある。

 

直ぐ目の前に象頭山が見える。

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反対側には琴平の街が広がり、琴電の駅も見える。

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町の前方には讃岐富士も見える。

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どこから見ても見栄えの良い山だ。

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ホテルの朝食。一番に食べて、第六十六番霊場雲辺寺に向かう。

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