ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場最後の巡礼(9)第六十七番大興寺に参拝。

  • ロープウエイで下る途中、雲行きが少し怪しくなってきた。

    f:id:commodore:20201125220035j:plainロープウエイ駅の横からは雲辺寺への登山道があった。歩くと2時間位はかかりそうだ。

    f:id:commodore:20201125220126j:plain

    • 雲辺寺の麓の町、三豊市の郊外にある大興寺にやってきた。ここの仁王像は運慶作と伝わる。

      f:id:commodore:20201125220219j:plain

      • 本堂までの数十mは深い木立になっている。

        f:id:commodore:20201125220301j:plain

        • 石段を登った正面に本堂がある。

          f:id:commodore:20201125220350j:plain

雲辺寺からのロープウエイで下り降りると、広い駐車場には先刻よりは大分車も増えていた。行くときに乗り合わせた二組の夫婦は、一組が岡山から、もう一組は大阪府下の寝屋川からやってきたと言っていたので、朝早く自宅を出て、海峡の大橋を渡って来れば、2時間程度で来られるのだろう。お遍路で無くても標高が高いから見晴らしも良いし、紅葉の名所になっているのかも知れない。そうした観光気分の参詣者が長大橋を渡ってやってくるのだ。それでも300台程止まれる広い駐車場は、ロープウエイ駅周辺に数十台駐車しているだけだったが・・。

今度は道を間違えて狭いミカン農道に入り込まないように気を付けて運転し、県道の広い道路に出て、次の霊場第六十七番大興寺に向かった。この寺は雲辺寺の麓の町、三豊市の郊外にあり、ロープウエイ駐車場からだと30分も掛からない。ナビは便利なものだ。前回愛媛では使い慣れてなくて、設定を間違えて随分と大回りして、無駄な時間を浪費したが、香川はもともと狭い県で、最初から高速道は使用しない設定にし、昨日も今日も間違えることはなかった。お寺の電話番号一本で、ルート検索してくれるので、本当によくしたものだ。

大興寺は県道から数百m山裾に入った場所にあり、寺の前は山間の狭間田になっている。江戸時代、いやそれ以前から続いている同じような風景だろう。この風景は数百年変わらない。のどかな田園の中に、この寺だけは鬱蒼とした木立の中にあった。こんもりとした木立の中に静まっていた。それ程変哲のない山門ではあるが、中の仁王像は運慶作と伝わり、四国では一番大きい。仁王さんを見るのは後にして、先ずは深い木立で薄暗くなっている参道の石段を登って、本堂に向かう。石段を登った直ぐの右手に鐘楼があり、先ずは鐘を撞く。前回愛媛までは鐘の撞き方はまちまちで、むしろ参拝が終わって下山する際に撞いたことが多かったが、それは間違いで、寺に入り、お参りする前に撞くものだと知り、先刻の雲辺寺もそうだったが、香川からは先ず鐘を突き、次いで参拝することにしている。

深い森の中の石段を登った先の境内は樹木も少なく、それ程広くはないが、境内は見晴らしも良く明るく、広々した感じに思えた。鐘楼の正面に本堂があり、その隣に大師堂が鎮座している。二つともコンパクトな感じだ。本堂の階の横に白い綿毛の鉢植があって、珍しく、本堂にいた和僧に聞くと、それは「真綿の花」とのこと。はあー、これが真綿か・・。初めて見る真綿の花。江戸時代まで人々はこの花を摘み、暖かな真綿の布団を作っていたのだ・・。古い各寺にはいろいろと珍しい樹木が生えているが、この寺の珍木はこの真綿だったのか・・。何枚か写真に収め、次の大師堂に参拝した。

 

町に近いせいか、参詣者で賑わっている。

f:id:commodore:20201125220446j:plain

  • 本堂の横に珍しい白い花の鉢植えがある。

    f:id:commodore:20201125220525j:plain

    • 寺の若僧に聞いたら、真綿の花とのこと。

      f:id:commodore:20201125220609j:plain

      大興寺本堂。

      f:id:commodore:20201125220643j:plain

      本堂の並びに大師堂が建っている。

      f:id:commodore:20201125220720j:plain