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日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(19)第四十三番霊場明石寺(めいせきじ)。

明石寺山門は駐車場から続く石段の上、木立の中にあった。

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石段も山門も、その上の本堂も大師堂もすべて国の有形文化財に指定されている。

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明石寺本堂。扉が開いていて、中が見える。

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厨子は開いていないが、本尊は千手観音。

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本堂の右横に大師堂がある。

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今日三番目の霊場、且つ本日最後の札所は、西予市にある第四十三番明石寺西予市宇和島市の北隣に位置するが、ナビで見るとここ四十二番仏木寺からは、再度バイパスに戻り、一つ先の出口で下線し、右方向に進んだ辺りにある。この周辺はどこへ行くにもバイパスがあって便利で分かり易い。確かに交通の動脈になっている。こういう形で地方のインフラが整備されることは、人々の日常生活にとっても利便性があるだろう。

 

殆ど前後の車両に心配なく、この軽のようなアルトでも時速100キロ程のスピードで快適に飛ばし、バイパスに乗って5-6分で次の出口に来る。左に行くと八幡浜方向。ナビは反対の右方向を示し、ナビ通りに進む。左側に山肌が迫ってきて、その山懐に向かうように進むと、道路の終点が大きな駐車場になっていて、かなり大きな土産センター兼休憩所兼食堂になっている。グーグルマップで検索すると、この辺りの里山ジオパークに指定されていて、遊歩道などが整備されているようだ。この大きな駐車場も、単に明石寺への参詣者だけでなく、そうしたネイチャーアドベンチャーの人や、グループの人々にも供されているのだろう。

 

お寺はこの駐車場の先、深い木立の中にある。今回の巡礼で初めて森厳の雰囲気を味わう。幅広の石段の正面に大きな山門が立っている。正に樹林の中で立ち塞いでいるという感じで、この山門は国の有形文化財に指定されている。ちなみにこの石段も有形文化財に指定されている。山門を潜り、更にもう一つ短い石段を登った先に本堂があり、その右手奥に大師堂が建っている。

 

この寺も歴史は古く、寺伝によれば聖徳太子の祖父に当たる欽明天皇の時代に創建されたと伝えられているが、多くの歴史家はそれを信じてはいない。もっと後の創建だろうと。だとしても古い時代の創建には違いなく、大師がこの寺を再興し、後源頼朝平清盛の継母池禅尼の菩提を弔うために経塚を築き、阿弥陀如来を安置した。この寺は明石寺と書いて、「めいせきじ」と呼ばれるが、地元の人には「あげいしじ、あげしさん」と呼ばれている。ここは又本関所寺でもあり、2つ前の40番観自在寺が第一番霊山寺の丁度真裏に当たり、裏関所と呼ばれているが、ここが八十八ケ寺全体の関所ともなっている。

 

大師堂も又扉が開いていて、中のお大師様が見える。

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大師堂の前には池禅尼にちなむ蓮池が・・

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昔のお遍路道が続いている。

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歴代のお墓。左本堂、右大師堂。

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本堂付近から山門を見る。左奥に庫裏、宿坊が見える。

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