ちゃおチャオブログ

日々の連続

2.25(木・晴れ)タイガーウッズの強運と福島の不運な人。

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昨日タイガーウッズがLA郊外で運転を誤って道路下に横転し、大けがしたニュースは世界中を駆け巡り、毎日新聞などは3面全面をこのニュースで塗りつぶした。社会部デスクか編集主幹か、誰の判断か知らないが、読者としては、バカじゃないかと。社会面にはもっと伝えるべきニュースが沢山あるだろうと。読者の中にはゴルフ好きの人も沢山いるだろう。ウッズも有名人だ。だが、アメリカ人で日本人には身近ではない。社会面全面を潰して、報道する価値がどれ程あるというのか。数年前のジャーナリスト安田氏が、ISから3年ぶりに開放された際、当時取っていた朝日では1面の大半をこのニュースで塗りつぶし、しかも5日間も続いた。当方から見たら、気違い沙汰としか思えなかった。

今回の毎日は、その時の朝日程は酷くはないが、しかし、ウッズの強運には驚嘆する。数mの道路下。相当な猛スピードで走行中に転落し、車は大破。この外観の破損状態を見れば、誰も助からないだろう。だが、ウッズは両足の骨折だけで、意識はしっかりしていて、命には別条はないという。全く不死身の男と思わざるを得ない。こうした強運の人は稀にいる。彼が数々のトーナメントに優勝し、アーノルドパーマーの優勝回数を遥かに超えた記録保持者ではあるが、その優勝の陰には、彼の強運が寄与していたのだろう。大事なショットの際のちょっとした風の吹き具合、雨上がりの僅かな芝のアンジュレーション、運命の神が彼に味方し、優勝を重ねたに違いない。持って生まれた幸運の主と言わざるを得ない。

一方で昨日、先日深夜の福島地震の際に、自宅で倒れたタンスの下敷きになり圧死していた50代の男性が、2週間近く経った昨日、娘によって発見された。地震は13日深夜で、東京でも震度4で、自分も布団から飛び起きたが、この男性、福島だったら震度6以上だった筈で、地震に気が付かなかった筈はなかったと思うが、無残にも倒れた家具の下敷きになって息絶えた。

娘が父親と連絡が取れず、昨日になって部屋を訪ねたが、死亡が確認された。ウッズのニュースも良いが、もっとこうした身近な出来事を社会面では詳しく伝えるべきなのに、ほんの数行の記事で、今回の地震での初の死亡者と伝えたのみだ。どんな部屋の状況、起きていたのか、寝たままの状態だったのか、より詳しく報道することにより、他山の石とすることができるのだが・・。

しかしこの男性、ウッズと比べると余りにも不運だ。一人で生活していたようだが、離婚したのか、妻に先立たれたのか・・。唯一の死亡者として、不名誉な名前だけ残された。

 

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