ちゃおチャオブログ

日々の連続

12年ぶりの石垣島(24)目の前に由布島が・・。

バスは上原港で5分ほど小休止し、終点の大原港に向かって発進する。

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  • 児島さんによれば、暖かいこの島では米の二期作、三期作も行われている、とのこと。

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    • 暫く走って海辺に出た。

      f:id:commodore:20210331220023j:plainああ、電柱、電線が海の向こうの島まで続いている。

      f:id:commodore:20210331220402j:plainああ、ここは由布島じゃないか!

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路線バスだから、どこのどんな辺鄙な場所を走ろうと、運輸省で決められた方法で運行されているに違いない。白浜港から上原港まで10ケ所位の停留所があるが、その都度案内テープの音声を流し、バスストップの前ではスピードを落として、乗車客の有無をチェックする。と言ってもバスに乗ってくる人は全くいないのだが。後で運転の児島さんに聞いてみたら、昨日一人高齢の女性が、途中のバス停から大原まで乗った、とのことだった。

1日4往復、2‐3人も乗らないだろう。今のコロナ禍、口には出さないが、殆ど毎日空気を運んでいるに違いない。後で知ったことだが、バス代は石垣からの往復のフェリー代金に含まれていて、改めて代金を支払う必要は無い。フェリー代金が高いと思ったが、そういうシステムになっていたのだ。尤も島民のフェリー代について、児島さんは口を濁らせてはっきりした金額は言わなかったが、通常料金の遥かに安い料金で乗船できるようだ。島民の唯一の足だから、それは当然のことではあるが・・。国も過疎の地域が消滅しないよう、十分な援助をするのは、当然のことなのだ。

児島さんが根からの饒舌とは思わないが、久しぶりに内地からやってきた乗客を相手に、バスガイド並みのサービス精神で島の案内をしてくれる。児島さんから聞いて初めて知ったが、石垣空港が滑走路を広げた結果、外国からの航空機の離着陸も可能になり、今では香港と台中の空港と結ばれているとのこと、立派な国際空港になっている。彼は現役時代長らく中国大陸各地で仕事をしたせいか、中国語も出来るようで、そうした香港、台湾からのお客さんに中国語で話しかけると、随分喜ばれる、とのことだった。実年齢は自分よりも上かと思うが、気持ちが若く、精神的にはいつまでも若者の気持ちだろう。

どこの民放か忘れたが、バスで全国を回る旅、とか、バスの乗り継ぎ旅行、等々、バスでの旅番組が結構人気を得ているようだが、それ等の番組で、この西表交通、児島運転手は放映されただろうか・・。多分、テレビ局もここまでは来ていないと思う。もしも過去にTV放映されていれば、当方が聞くまでもなく、自分から自慢げに話すだろう。もし誰かTV関係者がこのブログを見たとすれば、クルーをこの島に送り、こうした元気な高齢者を全国に紹介してもたいたい。西表の大いなるPRには役立つだろう。

人影の殆ど見えない上原港バスストップで暫く時間調整し、児島さんにも十分な喫煙タイムは取れたと思うが、引き続きバスは終点の大原港に向かって発進する。路線バスだから小さな集落の中まで入って、殆ど無人に近い集落の中のバス停を素通りし、再び県道を左折し、海の方向に向かって進む。海べりにかなり大きな駐車場とロッジ風の建物があり、ここで又小休止する。ここは由布島への入り口だ。浅瀬の海の数百メートル先に平たい島が浮かんでいる。そこが由布島だが、周囲は全くの無人状態。2月だが、初夏の太陽が強く海を照らしているだけだ。

 

観光客は全く途絶えているが、賑やかな時は、この浅瀬の海を水牛に乗って渡るのだ。

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馬車の荷台だけが置かれている。

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向こうの駐車場にも荷台が保管されていた。

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潮が引いていれば、浅瀬を歩いて渡れる島だ。

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由布島の案内図もあった。

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