ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(60)新宮駅前風景。

新宮駅前にある案内センターとその向かいにある徐福公園。ここで絵葉書を書いて、孫に送る。

f:id:commodore:20211020181921j:plain

 

市の案内図。市域は熊野川に沿って、ずっと奥深くの熊野山中にまで伸びている。

f:id:commodore:20211020182006j:plain

 

速玉大社、熊野本宮の世界遺産を始めとして、幾つも名所旧跡がある。

f:id:commodore:20211020182103j:plain

 

熊野本宮行のバスも何本か出ている。白浜空港行のシャトルバスも1日2便出ている。

f:id:commodore:20211020182148j:plain

 

今日の予定は朝一番で勝浦の宿を出て、新宮市内の速玉大社にお参りし、次いで熊野本宮へ向かい、時間があればそこで温泉に入り、田辺に抜けて、駅前のビジネスホテルに一泊する。熊野本宮は熊野川の上流、熊野の山中にあり、行くには時間も掛かり不便な場所かと想像していたが、それは杞憂に過ぎなかった。矢張り世界遺産に登録された有名観光地、新宮からはバスも頻繁に出ていて、時間もそれ程かからない。場所的にも新宮と山を越えた反対側に田辺との中間地点付近にあり、本宮に参拝し、そのまま山を越えて今晩の宿、田辺に抜けるには丁度良い位置にある。

 

新宮駅前にバス停があり、次のバスは10時40分だ。丁度1時間で本宮に着く。思っていたよりも近い距離で、これならどこか本宮周辺の店でお昼も食べられるだろう。案内センターで孫へのハガキを書き、駅前のポストに投函し、バスを待つ。人口も3万に満たない小さな町で、人流も少なく静かな駅前だが、歴史は古い。観光案内板を見ると市域は熊野川に沿って山の奥の方まで続き、熊野本宮辺りで田辺市と接している。田辺は海に面した海浜都市かと思っていたが、こんな山奥まで市域が伸びているのは意外だった。いずれにしてもこの二つの市は、山奥の集落を併合し、アメーバのように市域を熊野山中まで広げて行ったのだろう。

 

隣のバス停の路線図を見ると、この駅前をスタートしたバスは、熊野本宮経由十津川村を通過し、吉野の山を越えて大和八木駅まで行っている。ああ、これが日本最長のバス路線。1日3本出ていて、それぞれ5時台、7時台、9時台。5時53分に出るバスは八木駅には12時24分に到着する。実に6時間半の乗車だ。途中休憩もあるに違いないが、これだけ長時間座り続けたら、腰もおかしくなるだろう。十津川村と言えば、何年か前に100名山大台ケ原に登った時に、町役場の前を通った。その後、十津川を襲った集中号湯で、あの周辺の道路はズタズタにされた。町役場の横をかなり水量の多い渓流が流れていたが、あの川がこの熊野川の上流に当たるのだろうか・・。今調べてみると、2009年10月のことで、もう12年も前のことになる。その時は山の仲間6人と一緒だったが、その内の一人は今回のこの旅行直前に亡くなり、一昨々日、高野山奥の院で鄭重に弔った。享年75歳。

 

2009年10月3日、大台ケ原・日出が岳1965m、第71座。
<かぎろひの 吉野の山に 秋の暮>

 

日本一長いバス路線、新宮ー大和八木駅。十津川を経由し、吉野の山を越えて6時間半もかかる。

f:id:commodore:20211020182329j:plain

 

この町も勝浦も、串本も、もっと時間があればいろいろと回りたい場所が沢山ある。

f:id:commodore:20211020182415j:plain

 

駅前の道路も閑散としている。ああ、バスがやってきた。あの先の山の辺りに熊野川が流れている。

f:id:commodore:20211020182511j:plain

 

さて、これから山越えの出発だ。

f:id:commodore:20211020182555j:plain