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日々の連続

紀の国訪問記(68)日本一の大鳥居を見て、熊野川・渡瀬(わたらせ)へ。

熊野本宮の元の社殿があった場所、大斎原に立つ日本一高い大鳥居。高さは約40mもある。後ろの森も150年で立派に茂っている。

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バスターミナルの前には2棟の大きな建物がある。右側が案内センター兼事務所、直売所になっている。

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あれ、この建物は熊野本宮観光協会となっている。田辺市の施設ではないのか??

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館内は数人の係員がいるだけで、人の気配もない。

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今はこんもりと茂った深い森のようにも見えるが、ここは元々は熊野川の中州に出来た盛り上がった土地の上で、明治の大水害で一旦は失われた社殿や緑も、150年経った今では立派な森に成長している。丁度、大正の初めに造林された明治神宮の森も、今では立派な都会地の森となっている状況と似ている。人間の営みはなくとも、伐採や等自然災害等無く、自然のままに放置されたら、この多雨の熊野地方、100年、150年も経てば立派な森林に成長する。

 

遠方からでも分かる大斎原に立つ大鳥居。日本一の大鳥居で、平成2年(2000年)にコンクリートで造られたものだが、その高さは33.9m、門口の横幅は42mとなっている。中州に作られたあぜ道のような真っすぐの道を歩いて行っても、自分の足では10分は掛かるだろう。往復前後30分、大斎原は最大のパワースポットと案内にはあったが、今の自分の体力のことを考えると、ここで遥拝するに留めて置いた方が無難だ。バスの時間もあることだし。

 

バスターミナルの前の2棟の大きな建物は、当初町か市の公共施設と思ったのだが、トイレを借りる為に館内に入った処、入り口付近に「熊野本宮観光協会」と書いていある。良くは分からないが、これは本宮神社直営の観光施設なのか、或いはそうした社団法人でもあるのか? 同じ形の大きな建物が二つ向かい合って建っていて、通路を挟んでの左が博物館、右が観光案内兼事務所になっていて、中にはパネル写真の観光案内が掲示されている。ここは元々の町名は本宮町だったのだが、平成の大合併で、隣の田辺市に組み入れられて後、町は消滅したが、先の大鳥居は町消滅の直前の建立だった。

 

綺麗な建物の中の綺麗なトイレを借りて、さて次に向かったのは渡瀬(わたらせ)だ。熊野川のこの辺りでは温泉が川の中から湧出し、川湯温泉とか湯の川温泉、温泉プール等々、川と温泉がコラボして、健全な野外レジャーを提供している場所が幾つもある。しかしこのコロナ禍で、先刻バスで新宮から上がって来たが、河原には殆ど人影さえみえなかった。これ等のレジャー施設は車でないと不便な場所にあり、今向かった渡瀬はバス停の前にある。お昼も過ぎたし、そこでお昼を食べることにしよう。

 

観光案内パネルなどもあったが、トイレを借りて、次の渡瀬に向かった。

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この渡瀬(わたらせ)は温泉施設もあるが、バス停に近く、来やすい場所にあった。

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熊野川にかかる遊歩道、わたらせ橋。

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広い河原には、遊ぶ人の姿も全く見えない。

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