ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.20(水・晴れ)阿蘇火山噴火。

f:id:commodore:20211020181443j:plain

 

何年置きかに噴火を繰り返す阿蘇山。今日午前、突然に噴火した。当時10数名が登山中だったが、幸いに避難して犠牲者は出なかった。10年ほど前の御嶽山大爆発で30数名が一瞬の間に犠牲になったが、今回はそうした犠牲者も出ず、良かった。

 

日本の山は多くが活火山。今噴煙を上げていない休火山でも、いつ爆発するかは分からない。火山の噴火は地中のマグマの噴出だから、地震よりは余程か予測可能の筈だが、御嶽山にしても阿蘇にしても事前の予測、警報はなかった。唯一、システマティックなのは浅間山で、山中には幾つもの計測器が設置され、時々刻々の地中の変化を計測し、時々警戒警報を発したり、入山禁止を出している。

 

これ等の山は過去それぞれ登っているが、登山道の横に地中からの煙を棚引かせ、穏やかな煙は情緒的で、よもやこの場所から大噴火が吹き上げる、との想像もできず、殆ど無防備に通り過ぎるが、所々にあるコンクリート製の遮蔽ドーム等を見ると、矢張り、いつ噴火が起きても不思議ではないと、認識を新たにする。

 

今回の阿蘇は小規模で、水蒸気噴火とも指摘されているが、問題は富士山だ。宝永年間、1700年の初頭頃、元禄の世で芭蕉が活躍していた頃だが、富士山の中腹から突然に噴火が起きて、当時の人的被害はどの程度だったのか自分には知識はないが、噴き出した噴煙の結果、太陽光が妨げられて関東地方は凶作になり、その後の飢饉の原因になった、と言われている。当時の人口過疎の時代に人的被害は限られていたかも知れないが、今は当時の人口の4倍以上。富士山周辺地域にも沢山の人が住んでいる。宝永火山と同規模の噴火が起きれば、及ぼす被害は甚大で、江戸時代とは比較にならない大きなダメージを与えるだろう。富士山の直ぐ下を走る新幹線なども大きな被害を受けるだろう。裾野に建設中のトヨタ未来都市も壊滅的なダメージを受け、トヨタが再起不能に陥ることは無いだろうが、日本国に取っては大きな損失となる。

 

災害国日本。今回の総選挙では寄って多寡って給付金や補償金の大合唱で、こうした災害に備える提言をする政党はどこもない。皆災害が突然にやってきて、びっくりした顔をするが、本当はそれでは遅いのだ。11年前に三陸大災害で学んだ筈だが、政治家は忘れっぽい人種なのだろう。

 

f:id:commodore:20211020181518j:plain