ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(90)和歌山城天守閣。

七福神の宝船を飾った庭が見える高台から、もう少し登ると天守閣だ。

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  • 敷石は青いカラー石板。随分お洒落だ。

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  • ああ、漸く天守閣が見えてきた。

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漸く到着だ。

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七福の庭が見下ろせる高台からもう少しで本丸だ。そこからは尚少しの上り坂で、本丸を守るように最後の石垣が通路を塞いではいるが、これ等は戦術上というか、装飾的な意味合いの石垣だろう。敵軍にここまで攻め上られたら、こんな石垣などあっても無くても同じだ。もう後がないのは明らかだ。ここから先登城路は広くなり、青みがかった平石が敷き詰められている。カラー石板のようにも見えるが、これは紀州特産の緑泥片岩と言う青石で、石垣にも使われていた。これから天守閣に向かうのだという、わくわく感を醸し出してくれる演出だ。

高さ50m程の小山の上に建つ天守閣は真っ白で大きく、見栄えも立派だ。が、この天守閣、江戸時代のものではない。太平洋戦争中の和歌山大空襲で、街並みと共に天守閣も焼け落ちたが、その後昭和30年代になってコンクリートで再建されたもの。日本の多くの天守閣が火災や落雷や爆撃で元の姿を留めていないが、それ等の多くは戦後コンクリートで再築されたものだ。江戸時代から残っている天守閣は数少なく、ほぼ全部が国宝に指定されている。

このコロナ禍でもここは人が集まってきている。矢張り市内の有名スポット。土曜の午後で、デート客も多いみたいだ。或いは今はやりの鬼滅の刃ブームで、お城への人気が高まっているのか・・。天守閣も公開されていたが、これ以上更に又城郭の階段を上るのはきつく、前の土産店兼休憩所で休むことにした。天守閣からの眺めは抜群だろうが、苦労して登ることもないだろう。ここまで来れば十分だ。かき氷を食べながら、暫く天守閣を眺め、下山した。

 

  • 高さ50mの山上に建つ天守閣。見事なシェープだ。

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    この天守閣は一度戦災で失われ、戦後再建されたものだ。

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    以前の状態が忠実に再現されているという。見事なものだ。

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    天下の名城、和歌山城

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