ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(14)トラピスチヌ修道院内散策。

トラピスチヌ修道院は一般人にも開放されている。右手には売店もある。

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院内は良く手入れの行き届いた、欧州風の庭園になっている。

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このコロナ禍で、訪ねる人も少ない。足が弱って、とてもこの階段は登れない。

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この石段の上の方のには礼拝堂などもあるのだが、残念だが行くのは諦めた。

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トラピスチヌ修道院は一般の日本人にはトラピスト修道会として知られているだろう。随分以前に一度この正門前まで車を走らせたが、その時の記憶では、ここは確かトラピスト修道会と呼ばれていたのではなかったかと思う。その当時からここがトラピスチヌと呼ばれていたかどうかの定かな記憶はないが、いずれにしてもここの正式名称が「厳律シトー会天使の聖母トラピスト修道院」という厳めしい名前の修道院とは、正門横に掲げられていた案内板で初めて知った。

 

日本の仏教でもそうだが、宗教に身をゆだね、修行の道に励むというのは、前提に厳しい戒律を守って生きなければならない、という掟があるのだ。村上勉の破戒僧や三島由紀夫金閣寺の破戒僧があってはならないのだ。それにしてもここは単に「戒律」ではなく、「厳律」。女性だけの修道院で、通常よりも更に厳しい戒律が定められているのだろうか。

 

女性だけの館ではあるが、庭園部分は一般にも開放されていて、男子でも院内に入ることができる。園内に進んで行くと、入り口正門から正面に見えた像は最初、聖母マリアかと思っていたが、近づいて見るとそれは剣を手にした男子像で、よく見ると大天使ミカエルだ。その像の更に数十m奥に真白の像があり、それがマリア様で、聖ミカエルは聖母マリアを守る守護神なのだ。そういえば、何年か前フランスの聖地、モンシャンミシェルを訪問したが、そこの守護神も大天使ミカエル。フランス語で言えばミシェル。英語のマイケル。歌手のマイケルジャクソン、ハーバード白熱教室のマイケルサンデルのマイケルだ。

 

庭園は良く手入れが行き届き、ヨーロッパ風のガーデニングになっている。ここはキリスト教修道院で、歴代の院長は欧米から派遣されてきているのだろう。生まれ育った欧米の修道院の伝統、形式をここでも守っているに違いない。以前スペイン巡礼道を歩いた時、サンチャゴデコンポステーラで泊まったアルベルゴは以前の修道院の寄宿舎だった。雰囲気はこの修道院と似ている。仏教のお寺にはどことなく抹香臭い雰囲気があるが、ここキリスト教の施設はどことなく庭園風だ。マリア様にお参りし、と言ってもキリスト教徒のように胸の前で十字を切るのではなく、仏教風に両手を合わせ首を垂れて、正門の横にある売店に寄り、又幾つかのお土産品を買って、院を出た。勿論、この売店の店員も全て清楚な感じの女性であった。

 

聖母マリア様には、日本風に両手を合わせ、お参りする。

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ああ、剣を手にした大天使ミカエルだ。サンミゲール。フランスの聖地、モンシャンミシェルの守護神と同じだ。

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正門横の売店キリスト教関連の土産品を2-3買って、院を出る。

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良い修道院だった。この正門横のバス停から最終のバスに乗って函館駅まで戻った。

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