ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(82)ベレンの塔を見てセルビアへ。


ベレン公園前の市電停車場。
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ベレンは緑地公園のように綺麗に整備されている。
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広大な公園で、ベレンの塔を探すのが大変だ。
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ここは史跡公園になっていて、国立博物館、海洋?区物館などが点在している。
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前方に「発見のモニュメント」が見える。日本を発見したのは1541年になっている。
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リスボンで是非見て置きたい場所のトップはモラエスの生家であり、それは昨日、この街に到着して最初に訪問した。坂の途中、マリア病院の前にあるバールで、愉快なポルトガル人と会い、言葉は通じなかったものの心は通じ、ポルトガルが一変に気に入ったのだが、明日もう一度寄ってみようとの目論見は今晩急遽スペインへ行かなければならない突発事由で、諦めざるを得なくなった。いずれにしてもモラエスの生家を見ることができたので、リスボン訪問の目的は既に達せられたもので、後の観光は半ば付録のようなものだ。

昨日から今朝にかけ、テージョ川、サンジョルジェ城、更にはシントラまで遠出したが、後1か所、もしも時間と機会があれば見て置きたい場所はベレンの塔で、ここはコロンブスが新大陸発見に船出した場所であり、西洋近代史の記念すべき場所、近代の500年間が西欧のパラダイムの下で支配的に現代に継承されてきている、幕開けの場所ともいえる船出の場所だ。

ロシオ広場から出る市電に乗って約15分。テージョ川に沿って、左手に鉄道駅、これは西部、大西洋岸にある風光明媚な浜辺のカスカイスへ行く始発駅になるのだが、そこから少し先に緑地広場が見えてきて、右手にベレン宮殿の緑の高台が見えると、もうそこは目指すベレン地区の停留所だ。

東京の皇居前広場のように広々とした緑地帯で、皇居前もそうだが、散歩している人の姿は少ない。この場所は個人で来るというより、ツアー客が団体バスに乗って、グループになって見て回る所なのだろう。公園の前方、川沿いにベレンの塔が見える。1520年に建築された大理石の建物で、税関や灯台として使用されていた。嘗て、司馬遼太郎がここを訪れ、その優美さに「テージョ川の貴婦人」と呼んだそうだ。公園の内側にはエンリケ航海王子の500回忌を記念して、1960年に建てられた「発見のモニュメント」も建っている。これは帆船をかたどった大理石のモニュメントで、当時活躍したバスコダガマやマゼラン、ザビエルなどの像も乗船している。尚、ポルトガル人によれば、最初に日本を発見したのは1541年となっている。

これ等の塔やモニュメントの中に入ることもできるのだが、今日は時間もなく、外観を眺めただけで、バスターミナルに戻ることにした。公園の正面には世界的にも有名なジェロニモ修道院もあるが、これも外観をさっと見ただけで、再び市電に飛び乗った。先のカスカイス行始発駅のカイスドソドレ駅前に来ると、乗客の半数以上が下車し、ここから地下鉄に乗り替えていくので、自分もそうしてバスターミナルに向かった。乗り遅れたら、1日棒に振ることになる。ターミナル内にはバールもなく、キオスクでサンドイッチを買って、夜行バスに乗り込んだ。



ああ、これはコロンブスの像だ。
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「発見のモニュメント」にはポルトガルの誇る数々の歴史上の人物、偉人の像が刻まれている。
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公園の正面にはジェロニモ修道院があるが、時間がないので、オミットして、バスターミナルに急ぐ。
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バスターミナル。出発時間に間に合って良かった!
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キオスクでサンドを買って、夕食代わりとする。
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