ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(45)函館ビール?イヤ、ハイネケン。

昔は何の店だったのか、蔦に覆われた建物。どことなくエキゾチックだ。

 

この町は戦時中の爆撃には遭わなかったが、大火には何回となく見舞われている。今は普一軒家になっている。

 

ほとほと足が疲れた。何かショップがある。休める場所もありそうだ。

 

入って見ると、輸入雑貨を取り扱うロフトというショップで、入り口近くには、スタンドバーもある。

 

 

基坂を下り降りた電車通りを今井百貨店まで歩いても1キロはない筈だ。だが、足への疲労は相当来ている。ぶらぶら周囲の建物、風景を眺めながら歩いてきたのだが、少し立ち止まった程度では疲労は取れない。見ると前方に建物全体が蔦に覆われた店がある。喫茶店化雑貨店か。この通りにはコンビニもなければ商店も無い。銀座通りは戦前の話なのだ。今は単なる電車通り。

 

ここはロフトという輸入雑貨を扱う店舗で、中に簡単な飲食ができる喫茶店もある。ああ、丁度良かった。干天の慈雨、一先ず中に入って腰を下ろそう。店内はいろいろ外国製品の小物、土産物や飾り物、変わった衣類などが所狭しと展示されている。ドンキをもっと賑々しく、洗練したような飾りつけだが、このコロナ禍でお客はサッパリ。大きな飾り付けが高い天井からしんみりとぶら下がっているだけだ。入り口近くに喫茶コーナーがあって、ビールも飲めるようだ。が、しかしここは輸入ビールのみ。今朝大沼公園駅前で地ビールを飲み美味しかった。ここで函館ビールを飲む積りでいたが、生憎置いてない。で、止む無くハイネケンにした。世界で一番売れているビール。こんな北の町の繁華街でもない小さな喫茶店にまでしっかりと根を張っている。

 

小瓶を更に小さくしたミニ小瓶、2-3口で飲み干してしまいそうだが、ゆっくり時間を掛けて、外人風にボトルに口を付け飲む。直ぐに飲み終えたら十分休めないし疲労も取れない。10分ー15分程かけてビールを飲みおえ店を出たら、今井百貨店までは僅かにワンブロックだった。店を出たほんの先に見覚えのある百貨店の角が見えた。アールデコの建物。全体が丸みを帯びて柔らかい。

 

ここは輸入雑貨しかなく、函館地ビールはなかった。止む無くハイネケンを飲むことにした。

 

15分程の休憩で、疲労もやや回復した。ロフトの建物の裏側にはびっしり蔦が生えていた。

 

この喫茶店の最初の角に今井があった。

 

ああ、旧今井百貨店。大正時代の雰囲気はある。