ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.2(火・晴れ)山本五十六元帥と国葬問題。



 

連日の猛暑日。今日の越谷では39度まで行っている。クーラーの普及が進んでいるせいか、猛暑の中での熱中死は減っている様だ。ただ相変わらず無知な親による幼児の車内での放置事故で、幼い命が失われている事件が起こっている。自分が遊ぶのに一層懸命で、子供の事に思いが及ばないのだろう。この炎天下の中で、子供を車内に閉じ込めていたら、どうなるか、普通の常識では誰でも理解できると思うが、そうした単純なことも理解できない親が増えている。正に親の資格失格とも言える状況であるが、この日本では後を絶たない。国民の幼稚化が甚だしい。

 

今晩のペロシの電撃台湾訪問で、米中の緊張が高まっている。肝心のバイデンは少しのほほんとした態度で、案外それが緊張感を和らげている感もある。お互いが緊張しっ放しだと、一触即発の危険もあるが、バイデンのこうしたずっこけがガス抜きに役立つかも知れない。ペロシが大統領だったら、米中間は相当に危険な状態になっていたかも知れない。

いずれにしても彼女の向う見ずな行動で、各国市場は急落。中国上海、深圳、香港どこも2%を超える大幅安で、東京もモロに影響を受ける。以前は米国が咳をすれば東京が風邪を引く、と言われていたが、今はそれが中国に置き換わっている。日中間の貿易高は日米の1.5倍~2倍以上もあるので、日本の経済にとっては、中国動向が死活問題だ。本来は早く、China Free,中国離れをして、足を抜かなければならないのだが、13億の大量消費地を考えると、日本もそうは簡単に身動きできないのだろう。

いずれにしても82歳になるペロシの大胆で不敵な行動は一過性の大きな渦波を造るが、その渦も次第に収まるだろう。米中、日中に全面的なDecuplingが困難なことは双方も分かっていて、Decuplingは情報機密の分野に限られるだろう。今晩のNYを過ごし、明日の東京がどうなるか・・。明日昼にはペロシは台湾を離れ、韓国に向かう。

 

統一教会と毒された政治家の系譜。その首魁となったのは、先日暗殺された安倍元総理に他ならないが、その元総理を国葬の儀で送るとの岸田決定。

知人の情報提供によれば、昨日のBSNHKで、ロンドンの山本五十六が放映されたとのこと。BS報道番組は良く見ているが、NHKは殆ど見たことは無い。視聴料が今幾らになっているか知らないが、何年か前は年間で12000円もした。バカ臭い。民放のBSで十分だ。タダで見られる。

ロンドンの五十六は、ロンドン軍縮会議に参加した際の映像と思う。日米海戦は到底勝ち目はないと分かっていた五十六とすれば、軍縮によって国家財政が助かるのは渡りに船だったが、国内的には軍縮反対の大合唱、大嵐。彼は苦境に立っていた。日米開戦には最後まで反対していた元帥だったが、最後の御前会議に抗しきれず、陛下には最大2年間、大いに戦いましょうと。死にもの狂いで戦う、という言葉を胸の内に飲み込み、開戦から2年、彼我の力の差は歴然で、胸の内に死地を求める気持ちがあったのかどうかは秘めたまま、南方激戦地、ブインのジャングルに撃墜された。

遺体は木更津に運ばれ、国家の栄誉を持って迎えられ、元帥に列せられた。遺体は銀座水行社から日比谷まで運ばれたが、沿道は元帥の死を悼む国民、市民の群れで溢れていた。哀悼の意。殆どが皆首を垂れ、元帥の棺を見送った。元帥はもう既に日本の敗戦は覚悟していたが、沿道に並ぶ国民の多くはそうは思っていなかった。日本はまだ鬼畜米英に勝てると信じていた。

これまでの国葬華族天皇家に限られ、民間人乃至軍人の国葬は元帥が最初で、その後を見ても後は無かった。銀座通りを葬送の儀で埋め尽くしたのは、山本五十六元帥が最初の最後だった。元帥の気持ちは自分には分からない。だが元帥は、負けると分かっていた長岡藩家老、河合継之助の影響を受けていたのかも知れない。この二つの記念館が同じ長岡市内にあるが、まだ自分はそこに行っていないことを忸怩する。

 

岸田先生は、誰の差し金か知らないが、突拍子もなく安倍の国葬を決定したが、それが浅墓な思付きによるものであれば、速やかに決定を反転させ、取り消ししたほうが良い。菅が浅墓な短慮で、学術会議5名の非任命を最後まで拘り、元に戻せなかった結果として、短命内閣に終わったことを思えば、先生の変わり身の早さが、内閣延命の肝になることを思うべきだ。