早いもので、妻が死んで４年になる。亡くなる直前、病院のロビーで、下の孫が１才で、ようやくよちよち歩きする姿を妻に見せていたが、その孫が既に５才。イッパシの幼稚園生になっているのだから、時は等しく進む。先週は自分も７６になり、最近はとみに足腰のフレイルを感じ、急に歩けなくなったりすることもある。先日などは自宅で転んで、尻もちを着いてしまった。下が固い場所だったら、よくある尾骶骨骨折を起こしていたかも知れない。
昨日花を買ってきて、好きなシフォンケーキ、桃とブドウ、それに富士山カップに赤ワインを入れて仏壇に飾る。４年経っても遠くには行っていない。いつもテレビの横の写真と何かにつけ話しているので、毎日が身近な存在だ。良く言う、自分の方は年々歳を取るが、４年前に死んだ妻はその時のままだ。もう既に初老にはなっていたが、それ以上は歳を取らない。五黄の虎。今年が干支で、生きていれば７２になる。
夜はその富士山カップでワインを飲みながら、ネットで京都ツアーを調べる。稲さんが待っている。足腰が不十分でも、約束は果たさなければ。
